ニプロが続伸、第２四半期最終利益は営業外上乗せで大幅増額修正

　ニプロ<8086.T>が全体軟調相場のなかで小幅続伸と強さを発揮している。９日取引終了後に１６年３月期の第２四半期連結業績予想の修正を発表しており、最終利益を３９億５０００万円から５６億円（同２．４％増）へ大幅上方修正した。これを好感するかたちで買いが先行している。営業利益は硝子事業がインド、中国などで低調、第２四半期末に棚卸資産の未実現利益が増加したことなども押し下げ要因となったが、最終利益については営業外収益として貸倒引当金戻入益が上乗せされたほか、海外生産拠点の操業準備で見込まれたコストなどの営業外費用が予想を下回った。また、ニプロ単体における法人税などの減少も寄与した。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）