【買い】東洋建設(1890) インフラ輸出「3倍」五洋建設に続くか

著者:小野山功
投稿:2015/08/17 08:29

大手ゼネコンは軒並み高値更新

*8/17 追記
■注目銘柄

東洋建設(1890)

海上土木工事が発祥で、80年以上に亘って国内のインフラ建設を担ってきたマリンコンストラクター大手。東南アジアでインフラ工事にも実績があります。

沖縄空港の滑走路増設護岸工事や、被災地の防波堤建設など大型案件の受注を獲得。6月末の受注残は国内で前年比32%増の1,170億円と高水準です。

8月6日に発表された16年3月期第1四半期業績は、営業利益が59.1%増の21億円、最終利益が63%増の10.9億円と好調で、営業利益率は前年の4.3%→6.8%に改善しました。

今回、通期の業績予想の修正はありませんでしたが、3%増と微増益を見込む会社予想は保守的ですので、次回の中間決算発表時にも通期業績の上昇修正が期待できるのではないでしょうか。

また、政府は2020年までにインフラ輸出額を30兆円と、2010年比で3倍に増やす目標を掲げています。

政府開発援助(ODA)を通じてインフラ投資をサポートする方針ですので、今後、海外大型案件の獲得も期待できそうです。

株価は、8月6日(木)の決算発表後に買いを集め、550円台を一時回復していますが、年初来高値からはまだ10%程乖離しています。

海上土木首位の五洋建設(1893)は、14日(金)に年初来高値を更新しました。出遅れ感に着目した資金流入が期待できそうです。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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