【売り】㈱クレステック(7812)各種ドキュメントの企画・制作・翻訳・印刷事業を展開= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/07/16 17:57

初値は1,751円、公募価格の80%上回る。

■注目銘柄
クレステック(7812)

■注目理由
顧客企業の新製品に添付する取扱説明書およびメカニック向けの修理マニュアル等のライテイング(仕様書や実機等を基に製品ユーザーに向けた文章を執筆)から、イラスト作成、データ組版、翻訳、印刷等のドキュメンテーション作成に係る業務を中心に行う。具体的には企業の新製品に必要なドキュメント(取扱説明書、修理マニュアル、設置マニュアル等)の制作に開発段階から関わり、ドキュメントを呼んだ使用者がその新製品を安全かつわかりやすく操作できるよう、専門的な技術情報を理解しやすく説明・表現し、最終提供形態であるデータもしくは印刷物等の形あるものに変える創造性の高い業務を行う。

手取概算額147,905千円については、第三者割当増資の手取概算額49,394千円と合わせて、子会社であるSUZHOU CRESTEC PRINTING CO., LTDおよびCRESTEC USA INC.に対する投融資に全額充当する予定。具体的には、平成28年6月期中にSUZHOU CRESTEC PRINTING CO., LTDでの品質向上を目的としたUV印刷機の購入に150,000千円を充てるほか、残額についてはCRESTEC USA INC.でのオフィス移転にともない内装の改築費用に充てる予定。

第31期第3四半期連結累計期間(平成26年7月1日~平成27年3月31日)における売上高は108.6億円、営業利益5.5億円、経常利益6.3億円、四半期純利益は3.7億円となった。日本国内においては輸送機器メーカー・建設機械メーカー・医療機器・ヘルスケアメーカーが堅調に推移、中国地域では電機メーカーが安定的に推移して医薬品・ヘルスケアメーカー等の取引数が徐々に増加、東南アジア地域ではフィリピンやベトナムなどが中国からの生産移管などで新規投資や生産量が増加。一方でインドネシアは人件費の急騰や組合活動の活発化、タイは政情不安などによって輸出型製造業の生産や新規投資が停滞している。欧米地域では輸送機器メーカーが堅調。欧州ではコンシューマー向け電機メーカーが停滞している。
(出典:目論見書)

7月8日に初値1,751円をつけ、公募価格の960円の約1.8倍となった。だが、公募価格と比較して大きくはなれた初値形成となっており、上場直後には急落した。これらの点から、過熱気味になっていると予想される。中長期的には公募価格付近へと回帰するだろう。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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