★高利回り出遅れ割安株★ ケイヒン(9312) 「好業績・割安・高配当」と三拍子

著者:本村健
投稿:2015/06/29 07:49

「円安・原油安」が業績牽引に

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*7/3 追記

順調に値を上げ220円をタッチした後、ギリシャ問題様子見ムードの確定売りに押され現在調整入りとなっている。 ここからは5日移動平均(210円近辺)を下支えに値を固め、来週辺りに年初来高値222円抜けを試す展開が想定されるので押し目買いの好機とみる。 PER12倍・PBR0.9倍と割安な水準にありながら、配当利回りは2.4%台の有益銘柄を見逃すのは余りにも勿体ない。 引き続き中長期目線で今後の動向に注目したい。
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■今回の注目銘柄■

ケイヒン(9312)

国際・国内物流を主力とするケイヒン(9312)に注目したい。

日経平均株価がITバブル時の高値を更新し、1997年6月高値2万910円79銭にまで接近する中、好実態で且つ出遅れている優良な銘柄も残り少なくなってきたといえよう。

同社株は、好業績に加え割安さ、高配当と三拍子揃った出遅れ株として、中長期的に先高が期待できる資質を持っている。

16年3月期連結業績は、売上高480億円(前期比0.4%増)、営業利益18億5000万円(同1.2%増)、経常利益17億3000万円(同1.3%増)、純利益11億2000万円(同3.7倍)が計画されている。15年3月期が前期比7.9%増収、同49.3%営業増益などと高い伸びになった事で、その反動から高止まりの見通しとなっているが、円安・原油安を背景に上積み余地はあるとみていいのではないだろうか。

15年3月期は売上高・営業利益・経常利益ともに、最終的に大幅に上方修正されていることから、16年3月期の会社側計画も保守的と判断されよう。

好業績継続の牽引役は中古車の輸出業務で、円安・原油安が強い追い風となる。日本の中古車の優良な品質は世界の認めるところであり、国内物流も景況感の改善で堅調な推移が期待される。昨春から堺浜流通センターが稼働するなど、国内物流のボリュームアップにも万全の態勢で臨んでいる。

株価推移はチャートも良好。中長期スタンスに立った月足では、12・24ヶ月移動平均線とも上向きで推移。08年から12年の底練りを経てソーサーボトム(鍋底)を形成する足取り。週足でみてもシグナルとMACDがゴールデンクロス寸前となっている他、日足では一目均衡表の雲(抵抗帯を上抜け後の定石通りの押し目を形成する格好となっている。

時価はPER12倍と市場平均よりも割安な他、PBRも1倍割れと解散価値を下回ったままである。期末配当は前期比1円増配の5円見通しとなっており、年間利回りは2.4%と「利回り良好」といえる水準。

まずは13年の高値242円を狙いながら、中長期目線で今後の動向に注目してみたい。

本村
本村健
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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