ギリシャ懸念はあるが、日本株上昇の余地に 押し目買いのチャンス
先週はギリシャ金融支援について新提案が示され日経平均はITバブル頃の水準を回復したものの、今週に入ってギリシャと債権団の交渉は進展なく27日に持ち越されることになり日経平均は調整しています。30日にはIMFへの返済期日が到来するというのに何とも余裕のない日程です。ギリシャについては不透明感がぬぐえませんが、依然と同様ぎりぎりになって妥結するのではないかと思います。というのは、金と米国債以外は、当の欧州の株式や債券市場をはじめ米国株式市場もギリシャ問題に対してあまり反応していません。それよりも米利上げに関心が集まっているようです。
6月23日のFRB理事発言から9月利上げ開始が濃厚となっています。そして、12月に追加利上げを行い、0.25%ずつ2回、年末は0.5%とするというのが市場のコンセンサスとなっています。過去の経験則では、米利上げ>米国株安>日本株安、といった外国人投資家の投資パターンが見られました。
しかし、アベノミクスによる企業業績の拡大、日銀による年3兆円のETF購入、GPIFを初めとした年金勢の買いという好材料は不変のままです。
そして、中期的には外国人投資家にとって割安な日本株が買われるという流れが予測できます。
そもそも、日本株は国際比較で過小評価されている傾向があります。日本株(TOPIX)のROEは8.8%、PBRは1.4倍の水準ですが、これに対して米国株(S&P500)はROEが15.1%、PBRが2.8倍、ドイツ(DAX)がROE10.8%でPBRが1.8倍ということを考えると日本株が割安であることがわかります。
確かにROEの観点から見れば、日本企業は欧米企業に比べてまだまだですが、ここのところの日本株のROEの上昇具合を考えれば、中期的には、日本株はもう少し再評価されても良いのではないでしょうか。
単純な計算ですが、日本のROEは米国の0.58倍ですので、米国のPBR2.8倍の0.58倍=PBR1.64倍程度まで、日経平均が買い進まれれば、日本株は中期的に17%ほどの上昇余地があることになります。日経平均で言えば、50日移動平均線(2万0137円)をベースに考えれば、2万3500円程度でしょうか。
以上のことを考えると、ギリシャ懸念で揺れている今は、再びチャンスとなりつつあると捉えることも出来ると思います。今年の日経平均は50日移動平均線でサポートされていますので(6月26日現在20137円前後)、仮に今週、ギリシャがデフォルトして50日移動平均線まで調整するようなことがあれば、ETFを購入するチャンス到来と思います。
6月23日のFRB理事発言から9月利上げ開始が濃厚となっています。そして、12月に追加利上げを行い、0.25%ずつ2回、年末は0.5%とするというのが市場のコンセンサスとなっています。過去の経験則では、米利上げ>米国株安>日本株安、といった外国人投資家の投資パターンが見られました。
しかし、アベノミクスによる企業業績の拡大、日銀による年3兆円のETF購入、GPIFを初めとした年金勢の買いという好材料は不変のままです。
そして、中期的には外国人投資家にとって割安な日本株が買われるという流れが予測できます。
そもそも、日本株は国際比較で過小評価されている傾向があります。日本株(TOPIX)のROEは8.8%、PBRは1.4倍の水準ですが、これに対して米国株(S&P500)はROEが15.1%、PBRが2.8倍、ドイツ(DAX)がROE10.8%でPBRが1.8倍ということを考えると日本株が割安であることがわかります。
確かにROEの観点から見れば、日本企業は欧米企業に比べてまだまだですが、ここのところの日本株のROEの上昇具合を考えれば、中期的には、日本株はもう少し再評価されても良いのではないでしょうか。
単純な計算ですが、日本のROEは米国の0.58倍ですので、米国のPBR2.8倍の0.58倍=PBR1.64倍程度まで、日経平均が買い進まれれば、日本株は中期的に17%ほどの上昇余地があることになります。日経平均で言えば、50日移動平均線(2万0137円)をベースに考えれば、2万3500円程度でしょうか。
以上のことを考えると、ギリシャ懸念で揺れている今は、再びチャンスとなりつつあると捉えることも出来ると思います。今年の日経平均は50日移動平均線でサポートされていますので(6月26日現在20137円前後)、仮に今週、ギリシャがデフォルトして50日移動平均線まで調整するようなことがあれば、ETFを購入するチャンス到来と思います。