急がれる燃料電池車の高性能化プロジェクト
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が6月5日に、燃料電池自動車(FCV)の本格的な普及に向け、燃料電池の飛躍的な高性能化・低コスト化、生産性の抜本的な向上を実現するため新たな研究開発プロジェクトに着手することを発表した。次世代の環境対応車として期待されているFCVは高性能と低コスト化を両立させることが大きな課題となっているだけに、NEDOの今回の取り組みが注目されそうだ。
FCVの本格普及に向けては、FCVに使用される固体高分子形燃料電池(PEFC)の低コスト化に向けた白金使用量の低減や車種拡大に向けた燃料電池の高性能化、燃料電池の生産性の大幅な向上によるコスト低減が技術課題となっている。今回、NEDOでは商用車への適用を見据えた5万時間(乗用車の10倍)の耐久性評価を可能とする技術、高性能化を実現する新規材料を燃料電池に適用可能とする設計指針(コンセプト)の創出といった基盤的な研究開発に取り組む方針を打ち出している。
生産性の大幅な向上などに向けた研究開発項目では、高信頼性炭化水素系電解質膜のプロセス実用化で東レ<3402>、フッ素系高分子電解質原料の低コスト合成プロセス開発で旭化成<3407>傘下の旭化成イーマテリアルズ、革新的センシング機能を有するCCM量産製造装置開発でSCREENホールディングス<7735>などが委託・助成予定先に採択されており、今後の開発動向が注目されよう。
◆NEDOのFCV新プロジェクト関連銘柄
銘柄<コード> コメント
東レ<3402> 高信頼性炭化水素系電解質膜のプロセス実用化
旭化成<3407> フッ素系高分子電解質原料の低コスト合成プロセス開発
スクリーン<7735> 革新的センシング機能を有するCCM量産製造装置
日清紡HD<3105> カーボンセパレータの製造プロセスなどに関する実用化要素技術
FCVの本格普及に向けては、FCVに使用される固体高分子形燃料電池(PEFC)の低コスト化に向けた白金使用量の低減や車種拡大に向けた燃料電池の高性能化、燃料電池の生産性の大幅な向上によるコスト低減が技術課題となっている。今回、NEDOでは商用車への適用を見据えた5万時間(乗用車の10倍)の耐久性評価を可能とする技術、高性能化を実現する新規材料を燃料電池に適用可能とする設計指針(コンセプト)の創出といった基盤的な研究開発に取り組む方針を打ち出している。
生産性の大幅な向上などに向けた研究開発項目では、高信頼性炭化水素系電解質膜のプロセス実用化で東レ<3402>、フッ素系高分子電解質原料の低コスト合成プロセス開発で旭化成<3407>傘下の旭化成イーマテリアルズ、革新的センシング機能を有するCCM量産製造装置開発でSCREENホールディングス<7735>などが委託・助成予定先に採択されており、今後の開発動向が注目されよう。
◆NEDOのFCV新プロジェクト関連銘柄
銘柄<コード> コメント
東レ<3402> 高信頼性炭化水素系電解質膜のプロセス実用化
旭化成<3407> フッ素系高分子電解質原料の低コスト合成プロセス開発
スクリーン<7735> 革新的センシング機能を有するCCM量産製造装置
日清紡HD<3105> カーボンセパレータの製造プロセスなどに関する実用化要素技術