「伊勢志摩サミットは洞爺湖の１０倍以上の観光振興効果」 大和証券

　大和証券は８日、「伊勢志摩サミットは洞爺湖サミットの１０倍以上の観光振興効果がある」とのリポートを出した。０８年の北海道洞爺湖サミットでは、直接的な経済効果は３５０億円程度、開催後５年間で観光消費は累計１２２億円程度があったと推計されている。
　ただ、三重県は伊勢神宮をはじめ多くの観光資源があり、日本人による観光消費はそれなりに人気があるが、訪日外国人の観光消費額は全国２８位に過ぎない。このため、三重県は「国際的な知名度アップの宣伝効果が最も期待できる開催地」という。
　伊勢志摩は、訪日外国人が周遊するゴールデンルートである名古屋、京都、大阪と伊勢志摩ライナーでつながっており、行楽インフラが整っていることも指摘。今後、三重県の観光消費は２０年には累計で１７５０億円が見込めると試算している。
　同証券では、伊勢志摩サミットの関連銘柄として近鉄グループホールディングス<9041.T>や三重交通グループホールディングス<3232.T>、ＫＮＴ－ＣＴホールディングス<9726.T>、リゾートトラスト<4681.T>、藤田観光<9722.T>、柿安本店<2294.T>、オークワ<8217.T>などを挙げている。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）