<話題の焦点>=キャッシュリッチ株、EBITDAで抽出した金持ち企業
日本版スチュワードシップコード導入され機関投資家のスタンスとして「モノ言う株主」が増加傾向にある。さらに、今年6月からのコーポレートガバナンスコード導入で企業の資産効率に対する概念が一段と浸透する流れにあり、つれて自社株買いや増配など株主還元への評価機運も日を追って高まっている。高ROE経営への取り組みは、相次ぐ自社株買いや増配の動きに反映されている。
こうなると、増配や自社株買いを行う余力の高いキャッシュリッチ企業が「株主還元予備軍」として注目される。また、いうまでもなく潤沢な金融資産を抱える企業は、それを原資にM&Aや積極的な設備投資など成長投資に踏み込むことも可能であり、株高につながる選択肢を数多く持っている。
本格的なデフレ脱却への過渡期にある東京市場でキャッシュリッチ企業の存在がにわかに輝きを増しており、ここは機関投資家目線で有望株を発掘してみたい。
その際、俗にEBITDAレシオと呼ばれるスクリーニングに有力な指標がある。株式時価総額に有利子負債を加え、現預金を差し引いたもの(EV)は、いうなれば当該企業の企業価値と見立てることができる。これを分子に置き、利払い前税引き前償却前利益(=事業活動で得られたキャッシュフローに税金分を足し戻したイメージ)を分母に置いて算出する。
買収後何年で投下資金を回収できるかの目安となるが、基本的にキャッシュが多く、利益水準が高いほど低い数値となり、それだけ魅力ある企業ということになる。
◆キャッシュリッチで要注目の6銘柄
銘柄(コード) EV/EBITDA 決算期 営業増益率
第一カッター<1716.T> 2.88 6 29.2
トラスト<3347.T> 2.06 3 8.8
本州化<4115.T> 3.24 3 11.6
ウィルグループ<6089.T> 3.87 3 16.5
コンドーテック<7438.T> 3.60 3 4.0
小松ウオール<7949.T> 3.05 3 4.3
※営業増益率は今期予想(単位:倍、%)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
こうなると、増配や自社株買いを行う余力の高いキャッシュリッチ企業が「株主還元予備軍」として注目される。また、いうまでもなく潤沢な金融資産を抱える企業は、それを原資にM&Aや積極的な設備投資など成長投資に踏み込むことも可能であり、株高につながる選択肢を数多く持っている。
本格的なデフレ脱却への過渡期にある東京市場でキャッシュリッチ企業の存在がにわかに輝きを増しており、ここは機関投資家目線で有望株を発掘してみたい。
その際、俗にEBITDAレシオと呼ばれるスクリーニングに有力な指標がある。株式時価総額に有利子負債を加え、現預金を差し引いたもの(EV)は、いうなれば当該企業の企業価値と見立てることができる。これを分子に置き、利払い前税引き前償却前利益(=事業活動で得られたキャッシュフローに税金分を足し戻したイメージ)を分母に置いて算出する。
買収後何年で投下資金を回収できるかの目安となるが、基本的にキャッシュが多く、利益水準が高いほど低い数値となり、それだけ魅力ある企業ということになる。
◆キャッシュリッチで要注目の6銘柄
銘柄(コード) EV/EBITDA 決算期 営業増益率
第一カッター<1716.T> 2.88 6 29.2
トラスト<3347.T> 2.06 3 8.8
本州化<4115.T> 3.24 3 11.6
ウィルグループ<6089.T> 3.87 3 16.5
コンドーテック<7438.T> 3.60 3 4.0
小松ウオール<7949.T> 3.05 3 4.3
※営業増益率は今期予想(単位:倍、%)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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