明和地所が５連騰、出遅れ返上の大勢二段上げ

　明和地所<8869.T>が連日の新高値、５２０円近辺で売り物をこなし大勢二段上げの様相。株価はきょうで５連騰、前日から物色資金に厚みが加わり上げ足も勢いを増している。ここ国内景況感の改善や流動性期待を背景に不動産株に物色資金が向かっていたが、「実際買われているのは大手不動産株中心であり、中堅不動産は指標面で割安感があるにもかかわらず相対的に出遅れ感が強い」（市場関係者）と指摘されていた。
　しかし、ここにきて見直し機運が急速に台頭。そのなか、同社は首都圏中心にマンションの「クリオ」ブランドを展開、１６年３月期最終利益は前期比１４％増の２５億円を見込む。同社のポイントはＰＥＲ５倍台、ＰＢＲ０．８倍台と株価指標面から極めて割安水準に放置されていること。自己資本比率は約４３％と財務面もしっかりしている一方、ＲＯＥが１３％台と２ケタを維持し、資本効率の高い経営を実践していることも買いを後押ししている。

明和地所の株価は１４時５分現在５７４円（△３３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）