今年も雨の季節到来、早めの台風襲来や梅雨入りに備える

主な雨の季節対策関連銘柄

　５月だというのに台風６号から変わった温帯低気圧が関東地方に上陸するなど、全国的な大雨に見舞われ、早くも雨期の到来を告げている。今年は桜をはじめ多くの花々の開花時に前倒しの傾向がみられ、例年に比べ梅雨入りが早まるのではとの見方も出ている。ひと足先に関連銘柄の動向を探った。

　民間気象情報会社世界最大手のウェザーニューズ＜4825＞はスマートフォンの普及加速を追い風に「気象ビッグデータ」の拡大で成長を続けている。幅広く一般ユーザーから、気象情報を寄せてもらい、随時天気予報に反映させている。情報が多いほど、精度の高い予報として、利用者に提示できるシステムだ。

　ムーンバット＜8115＞は、洋傘の国内のトップメーカー。遮熱、遮光効果のあるＵＶ加工を施した晴雨兼用折りたたみミニ傘などを中心に、需要拡大が見込めるほか、インバウンド需要の取り込みにも期待が寄せられる。ライオン＜4912＞では、部屋干し用洗剤「部屋干しトップ」に注目。梅雨時の部屋干しした時の生乾きのイヤなニオイの原因となる汚れと菌に酵素が働き、除菌成分がより多くの菌を取り除く効果がある。エステー＜4951＞は、クローゼット（押入れ）用、洋服ダンス用、寝具用、靴（下駄箱）用など除湿剤の品揃えが豊富。卑弥呼＜9892＞は、婦人靴の製造卸・小売業の大手。ファッション性と健康性の追求に特長がある。女性用のレインブーツ市場は完全に確立され、多品種化で順調に売り上げを拡大する見通しにある。

◆主な雨の季節対策関連銘柄

　銘柄＜コード＞　　　　　　今期営業利益率　　　　　株価　　　　　ＰＥＲ

ＷＮＩウェザー＜4825＞　　　　　　７．１　　　　３４３５　　　　１７．７
ライオン＜4912＞　　　　　　　　　８．８　　　　　７８８　　　　２８．１
エステー＜4951＞　　　　　　　　２６．９　　　　１０７３　　　　２２．１
ムーンバット＜8115＞　　　　　▼１２．２　　　　　２０３　　　　１６．６
卑弥呼＜9892＞　　　　　１億円の赤字予想　　　　　８１２　　　　　　　―