出遅れ・ソリューションビジネスの堅実銘柄

著者:木村佳子
投稿:2015/05/18 03:32

保ち合い横ばいチャートのサイバーコム<3852>なら

サイバーコムの日足データ ゴールデンチャートより
個人投資家の皆さんは今、「5月相場のジンクス」に用心してキャッシュリッチです。
とかく5月は荒れることが多く、背景にはヘッジファンドなどの決算対策売りが出やすいことがあります。
そこで「値下がりしたら買おう」と待ちスタンスというわけですね。

「市場は明日も開いている」との格言通り、慌てて高値に飛びついたり、利確し返す刀でむやみに買いまくってリスクを取らなくても「わからないときは休むも相場」。しっかり市場動向を観察して、これから先の戦略を練るべき時と言えるかと思います。

しかし、株式市場をただ眺めているのはつまらないのも確かです。
高値つかみは怖い。でも、観ているだけは嫌。
ならば出遅れ株や保ち合い株の中から、持続可能な配当政策を持っていそうな銘柄探しも一興ですし、業績の割に株価がおとなしすぎる銘柄への打診買いなどもいいかもしれません。

そこで今回は、富士ソフトの子会社のサイバーコムを取り上げました。
業務内容は通信分野のソフトウエア開発。BtoB型ビジネスなので、おなじみ商品を持つ消費者に知られた存在ではありません。
それが割安に放置され、変動幅が抑えられている理由の一つかと思います。
しかし、同社の事業の一つ、企業にスマホの業務電話化を構築したりのソリューションビジネスにはニーズが多いため、もう少し買われてもいいと思います。
売り上げは順調に推移。
配当は年予定額23円で株価が1100円前後なら配当利回りは約2.1%になります。

予想PERは12倍程度なので株価に過熱感はありません。
みんかぶの妥当株価予想では1400円前後の評価がついていることを考えると、1100円前後の同社は魅力的です。

チャートが保ち合い、100株ずつ買い進めていくにはいい感じ。
難点は出来高が少ない点です。
なのでじっくりねばって1100円前後の堅実指値で買いたいですね。
時々、1200~1500円近くまで上がることがありますので緩急つけた投資が楽しめるのではないでしょうか?

未展開、横ばいトレンドの間に株数をコツコツ増やしていけば売り上がり手法も取れますね。
配信元: 達人の予想

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