【買い】キユーピー(2809)工場へのロボット導入によるコスト圧縮へ期待高まる= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/05/15 13:31

株価は急上昇前の水準に。

■注目銘柄
キユーピー㈱(2809)

■注目理由
マヨネーズ、マスタード、ドレッシングなど調味料の製造を主力事業とする食品メーカー。中島董商店やアヲハタ株式会社とともにキューピー・アヲハタグループを形成している。

2013年1月、同年11月期から2015年11月期までの中期経営計画として、売上高5,730億円、営業利益255億円、営業利益率4.5%、経常利益262億円、当期純利益153億円、ROA7.1%、ROE7.6%達成を掲げる。

平成27年11月期第1四半期(平成26年12月1日~平成27年2月28日)における連結経営成績は、売上高1,355億円(前年同期比+3.1%)、営業利益54億円(同+53.4%)、経常利益55億円(同+48.5%)、四半期純利益50億円(同+147.8%)であった。売上面では、調味料事業やサラダ・惣菜事業、物流システム事業などが好調に推移したことで増収となった。利益面では、前年高騰した鶏卵相場の安定や、サラダ調味料の伸長、物流システム事業のコスト改善により、前年同期に比べ大幅に増益となった。四半期純利益はアヲハタ株式会社の連結子会社化による特別利益19億円を計上したことで大幅増となった。
(出典:平成27年11月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

食品メーカー各社が生産ラインへのロボット導入を急速に進めており、キューピーは箱詰めやラベル貼りなど作業をロボットに置き換えると発表。人手不足や原材料費高騰でコストが増す中、自動化により生産効率を高めると同時に、品質安定や従業員の負担軽減にもつなげる狙い。同社はこれまで国内主力工場で箱詰めやラベル貼り作業を人手に頼っていたが、ドレッシングなどを製造する挙母工場(愛知県豊田市)では容器へのラベル貼りを自動で行う三菱電機などのロボットシステムを2015年3月に導入した。投資額は数千万円で、容器の形や大きさに関わらず作業できる。鳥栖工場で導入された箱詰めロボットは、1台で従業員2人分の作業を代替する。
(出典:2015年5月12日 日本経済新聞)

緩やかに右肩上がりに推移していたが4月9日から下落傾向に転じ、既に約20%も下落。4月に急上昇する前の水準にまで戻しており、仕込み時とも考えられる。今後のリバウンドに期待だ。

直近の株価はPER28.42倍、PBR2.17倍、配当利回り0.91%となっている。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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