<動意株・1日>(大引け)=JT、高田工業所、GCAなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/05/01 15:15
 JT<2914.T>=反発。同社が30日発表した15年1~3月期のたばこの総販売数量は881億本と前年同期比0.5%増とプラスを確保した。また、同期間の営業利益は前年同期比8%減の1434億1100万円だったが、ロシア通貨ルーブル安の影響と国内では消費増税前の駆け込み需要の反動など逆風材料が多く、これらを考慮したうえで減益幅は市場コンセンサスより小さく、株価にポジティブに働いた。また同社は、同日に米国の電子たばこ会社を買収することも発表、M&Aにより海外での事業基盤強化を図る構えで、これも株価を刺激している。

 高田工業所<1966.T>=大幅反発。4月30日の取引終了後、集計中の15年3月期連結業績について、売上高を従来予想の450億円から470億円(前の期比18.4%増)へ、営業利益を同12億5000万円から18億円(同3.5倍)へ、純利益を同7億円から9億円(同4.1倍)へ上方修正したことが好感されている。化学プラントの定修工事や製鉄プラントの保全工事、電力設備の建設工事などの増加で売上高が計画を上回ったことに加えて、コストダウンの推進による原価率の低減を図ったことが奏功したという。

 GCAサヴィアン<2174.T>=反発。大和証券は30日、同社の投資判断を「3」から「2(強気)」に引き上げ、目標株価を1130円から1700円に見直した。同社はM&A(合併・買収)のアドバイザリー(助言)業務を主力としている。同証券では、15年12月期の第1四半期(1~3月)は、国内と米国ともに案件の端境期だが、第2四半期(4~6月)に入り「クロージング案件が増加している模様」と指摘。案件数だけでなく、クロスボーダー案件が増加していることで、「案件単価・手数料率も上昇気味の印象」としている。

 国産電機<6992.T>=ストップ高。30日の取引終了後、マーレジャパンは国産電の完全子会社化を目指し同社へのTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。この日はTOB価格370円にサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定株数は1024万5454株。下限は185万1925株。買い付け金額は約37億9081億円。買い付け期間は5月1日から6月16日まで。買い付け予定株数の上限は定めておらず、国産電株は上場廃止となる見込み。

 サノヤスホールディングス<7022.T>=続伸。4月30日の取引終了後、集計中の15年3月期連結業績について、売上高を従来予想の475億円から487億円(前の期比4.3%増)へ、営業利益を14億円から22億7000万円(同32.3%減)へ、純利益を同5億円から17億6000万円(同81.4%増)へ上方修正したことが好感されている。円安の影響による新造船事業の増収と、改修船やLPGタンク製造事業の増収効果で売上高が計画を上回ったことに加えて、造船事業において円安の影響と原価低減努力により採算が向上したことが寄与している。

 スタートトゥデイ<3092.T>=大幅高。同社が30日取引終了後に発表した、16年3月期の連結業績予想は売上高が538億円(前期比30.6%増)、営業利益が191億4000万円(同26.9%増)、最終利益が125億2000万円(同39.1%増)と高水準の伸びを見込んでいる。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」が好調で収益を牽引する見通し。また、年間配当は前期実績比13円増配の47円を計画している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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