東証二部の日本ビューホテル<6097>はスカイツリー効果も浸透
円安効果と2020年夏季オリンピック&パラリンピック開催国という関心もあって、日本の観光地には外国人観光客がわっと押し寄せています。
観光地周辺に出張が多い人はこのところ特にホテルの予約が取りにくいことをひしひしと実感されていると思います。
ホテルは景気には敏感な業種。
外国人観光客の需要だけでなしに国内景気の浮上も国内旅行者、出張者の増加という形でホテル業にはプラスです。
目下、我が国ではアベノミクスによる経済政策に付随して、日銀+GPIFのリスク資産買い増しと外国人投資家の日本株投資で次第に日経平均株価が2万円台で引けるようになり、景気先行指数としての株価がいい状態を保っていることで国内消費者の需要も喚起しそうです。
昨年から今年にかけて株式市場では観光産業への注目も強まっており、一例として共立メンテナンスが大きく株価を伸ばしました。同社は全国展開のドーミーインや学生寮、社員寮が時流に乗っていることから評価買いが入ったとみなせます。4月中盤には京都ホテルの急騰ぶりも目を引きましたね。
この流れは同業の日本ビューホテルにも波及してくるはずです。同社はスカイツリー効果で浅草ビューホテルが外国人観光客5倍増(会社四季報 第二集 春号)。2016年4月は両国ホテルが開業。相撲や隅田川など日本文化の豊かな立地で稼働に期待がもたれるところです。
4月末決算で従来の16円配から20円に増配の見込み。
少なくともオリンピックまでは引き合いは多いとみて、折々に注目したい銘柄の一つと言えるでしょう。
観光産業の銘柄を持っていない場合は検討対象として注目していただけたらと思います。
さて、同社、買う場合はいくらくらいで仕込めばいいでしょうか?
まず注意点ですが、東証二部銘柄なので、一部の大型株のような流動性はないため、成り行き買いでは思わぬ高値で約定してしまう可能性があります。
高値つかみを避けるためには指値で粘り強く安値を拾う工夫が必要ですね。
リンク先にはヤフーファイナンスの同社時系列情報を貼りました。
4本値のうち、「安値」に注目すれば、買値の参考になるのは2000~2100円、2000円割れがあれば理想的ではないかと思います。
4月8日には2382円の高値があり、そのあと、利益確定をこなしながら2000円台で行きつ戻りつしています。
4月23日には2222円を付けましたが、その後、一服しているので、やはり2050円~2100円前後で仕込めればリスクが少ないのではないかと思います。
画像はヤフーチャートで上場直後の高値と現在の株価、買値メドと思われるところに線を引いてみました。
出来高は通常2~3万株程度。
時々10万株近くできる日があります。
100株単元で20円配当は4月末確定で中間配当はナシ。
優待は100株なら4,10月に500円×4枚、年間8枚(金額ベースで4000円)の優待券。
オリンピックまで安値買い増しを実行する場合は300株の場合、500円×6枚年二回、500株の株主には500円×10枚年二回になりますので、参考にしてくださいね。
では、売値メドですがまずは4月8日につけたヒゲ高値2382円を実体足(陽線)で実現させたあたりを狙いたいところです。
2019年はホテルオークラ新装オープンや既存ホテルでは2020年のブッキングなどの話題がメディアで取り上げられると思いますので、ホテル株への注目は強いものがあるとみています。したがって長期ではもっと上値を期待したいですね。