ドル円、急速に伸び悩み・・・・・

日銀の出口戦略意識・・・・・

　昨日の国会答弁で、黒田日銀総裁は、現在の質的量的金融緩和（QQE）の出口戦略に関して、「時期尚早」であり、「決定会合ではまだ議論していない」と述べました。

　しかし、その場に於いて、「金融市場調節手段等の技術的な側面に関しする検討は、事務方で常々行っている」、「拡大した日銀のバランスシートの扱いが当然課題になる」とも述べた為、市場は、出口戦略を意識せざるを得なくなりました。

　この為、ドル円は急速に伸び悩む展開となり、米・失業保険申請件数と米・新築住宅販売国指標が弱めの数字となった事、ユーロドルが続伸した事、更には、本日日経平均株価が急反落した事等も相まって、現在は、119円台前半まで下げ幅を拡大しています。

　今夜は、米耐久財受注の発表が予定されていますが、輸送機器を除いた指数がマイナスとなると、6ヶ月連続のマイナスとなり、米企業が設備投資に慎重となっているとの見方が強まります。米経済の一段の減速が意識されてしまいますから、ドルが一段安となる可能性もあります。