進むペットの高齢化、保険、医療、医薬品に注目集まる

著者:冨田康夫
投稿:2015/04/21 16:26

ペットの高齢化ケアビジネスの拡大進む

ペットブームと言われて久しいなか、食の改善、動物医療の進展などにより飼われている犬や猫などの高齢化も進んでいる。ペットフード協会の「犬猫 平均寿命」によると、2010年~14年の5年間で、犬全体が13.87~14.17歳と0.3歳伸び、猫全体は14.36~14.82歳と0.46歳伸びている。

直近5年間でも、じわり寿命が延びているわけだが、こうなると人間同様、高齢化に伴う病気が心配になる。なおかつ、ペットの医療費は意外と高額で、いざとなるとその負担が重くのしかかる。

そのような状況下、ここ株式市場で注目を集めているのが、急速に拡大するペット保険市場の雄・アニコム ホールディングス<8715>と、3月26日に東証マザーズ市場に新規上場した日本動物高度医療センター<6039>だ。ペットの高齢化が急速に進むなか、両社の活躍の舞台がさらに広がるのは明白といえる。

ペットの健康市場では、あすか製薬<4514>にも注目したい。傘下に犬や猫などのコンパニオンアニマルの健康維持に有用な動物用医薬品の研究・開発、製造、輸入および供給を行う「あすかアニマルヘルス」を擁する。

また、オーラルケア、ヘルスケア、ボディケアなどペットケア商品を幅広く扱うケンコーコム<3325>にも期待が掛かる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想