新生活関連銘柄、入学、就職準備で活躍期待

著者:冨田康夫
投稿:2015/03/19 14:49

新生活関連銘柄

 3月も中盤を過ぎたが、この時期は4月からの入学や新学期、就職や転勤など新生活に向けた準備で、関連需要が発生する。例年、賃貸受託仲介や引っ越し、家電・家具、スーツなどの衣料品などに引き合いが増えており、博報堂グループのシンクタンク、博報堂生活総研がまとめた生活インデックスレポートによると、今年3月の消費意欲指数も46.3点と前月比2.0ポイント上昇した。

 生活インデックスは、生活者の意識変化を読み解くため、消費動向、生活感情、生活価値観の3つの要素から開発した博報堂生活総研のオリジナル指数で、3月は例年、年末年始以降の節約状態から脱して消費意欲が上向く傾向があるという。消費増税前の駆け込み需要で、プラス9.5ポイントと急上昇した前年のような勢いはないが、今年も前月を上回った。

 4月からの新生活のほか、春物の衣料・雑貨の買い物などを含めた季節的な出費については、むしろ前年よりも消費意欲が強まっているようだ。買いたいモノや利用したいサービスでは、女性を中心に衣類が前月、前年同月をともに上回り、引っ越し、転居による家具や家電、日用品などへの引き合いも例年と同じく増えている。

◆新生活関連銘柄

銘柄(コード)     取り組み内容

DCM<3050>     傘下のホーマック、カーマ、ダイキでホームセンターを全国展開
オンワードHD<8016> 傘下のオンワード樫山は売上げの68%を婦人服が占め、オリジナルブランドを拡大
上新電<8173>     シングルライフマーケットに対応した家電をセット提案
青山商<8219>     紳士服チェーン最大手で、新入学生や新社会人向け商品を取り揃える
スターツ<8850>    賃貸アパート・マンションの募集管理を行い、不動産営業店舗「ピタットハウス」を多店舗展開
サカイ引越<9039>   引越専業最大手でインターネット受注やマンションデベロッパーへの対応強化
ニトリHD<9843>   家具・インテリア専門チェーン最大手でオリジナル商品の一方、世界各国メーカーから仕入れ・販売
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想