日油が昨年来高値更新、9年ぶりに因縁場の800円突破
日油<4403.T>が上昇、断続的な買いが観測されるなか株価は思惑含みに水準を切り上げ昨年5月29日につけた792円の昨年来高値を払拭し、800円台に歩を進めている。中長期波動でも800円ラインは同社にとっての因縁場で2006年2月に825円の高値を形成した後は調整局面入り、12年末まで長い雌伏期間を強いられていた。その後は2年越しで株価を浮揚させ、時価はついに9年ぶりの青空圏を視界にとらえている。
油脂系製品で業界を先駆、同分野の技術を礎に脂肪酸からバイオ、医療用食品と幅広く展開。スマートフォン市場の拡大を背景に電子材料向け化学品や自動車向けに金属防さび処理剤などが好調。また、バイオ分野では万能ワクチンの開発など手掛かり材料は豊富だ。15年3月期最終利益は前期比7.8%増の105億円と同社初となる100億円の大台乗せを見込む。
また、市場関係者の間では防衛宇宙関連としての切り口で注目する声もある。今月1日に三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、種子島宇宙センターから国産のH2Aロケット27号機の打ち上げに成功、今後国産ロケット分野での受注拡大の公算が大きくなっている。「同社はロケット用推進薬を手掛けていることから、存在感が高まっている」(国内投資顧問)という。
日油の株価は13時36分現在803円(△15円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
油脂系製品で業界を先駆、同分野の技術を礎に脂肪酸からバイオ、医療用食品と幅広く展開。スマートフォン市場の拡大を背景に電子材料向け化学品や自動車向けに金属防さび処理剤などが好調。また、バイオ分野では万能ワクチンの開発など手掛かり材料は豊富だ。15年3月期最終利益は前期比7.8%増の105億円と同社初となる100億円の大台乗せを見込む。
また、市場関係者の間では防衛宇宙関連としての切り口で注目する声もある。今月1日に三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、種子島宇宙センターから国産のH2Aロケット27号機の打ち上げに成功、今後国産ロケット分野での受注拡大の公算が大きくなっている。「同社はロケット用推進薬を手掛けていることから、存在感が高まっている」(国内投資顧問)という。
日油の株価は13時36分現在803円(△15円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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