【日経平均の上昇余地は】あの企業の株価次第で「1万9000円台」も視野に? - 小野山功が見通す「今週の株価材料

著者:小野山功
投稿:2014/12/08 09:04

小野山功が見通す「今週の株価材料」 ~【日経平均の上昇余地は】あの企業の株価次第で「1万9000円台」も視野に?~

※2014/12/08 15:25 追加
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GDPの下方修正という波乱要因がありましたが、トヨタ自動車が牽引し、日経平均株価は7連騰となりました。

一方、東証マザーズ指数は2.50 %安と安値引けでした。11日からIPOラッシュを迎えますので、新興株は需給悪化が警戒されているかもしれません。

当面は、主力株優位の相場が続きそうです。
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■2007年の高値「18,261円」更新が目前に。

日経平均株価は6日続伸し、連日で年初来高値を更新。5日(金)の終値は17,920円と、米ダウ平均の4日(木)の終値(17,900ドル)を上回りました。

通貨単位は異なりますが、日経平均株価がダウ平均株30種平均を上回ったのは、昨年5月以来、1年半ぶりのことです。

今年も残すところ、あと3週間ほどとなりましたが、年内「1万8000円」はすぐにでも手が届く水準になりました。日経平均株価はどこまでの上値余地があるのでしょうか?

まず、目標になるのが2007年の高値(18,261円)です。当時は小泉元総理からバトンを引き継いだ第1次安倍内閣が政権を担っていましたから、当時の株価を超えてくれば、安倍総理も「アベノミクス」の効果を主張しやすくなるでしょう。


■【7203】トヨタ自動車の株価次第では「日経平均19000円台」も?

日本企業のファンダメンタルズは好調です。製造業トップ、【7203】トヨタ自動車の上場来高値は、日経平均株価は高値をつけた翌日(2007年2月27日)の 8,350円でした。

日銀の追加緩和以降、円安が好感され、トヨタ株の強さが目立っていますが、5日の高値は7,742円と、上場来高値を600円ほど下回っています。

業績は15年3月期に過去最高益を更新見通しで、時価総額首位、トヨタが上場来高値まで7.8%となっています。日経平均も同率の上昇余地があると仮定すると、「19300円」という計算に。

トヨタが高値を取ってくることには、日経平均株価は「19300円」も視野に入るのではないでしょうか?

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想