サイバーセキュリティー関連が軒並み高、経済産業省が情報漏洩防止に本腰

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/11/25 14:05
 ネットワークバリューコンポネンツ<3394.T>セキュアヴェイル<3042.T>ラック<3857.T>FFRI<3692.T>などサイバーセキュリティー関連株が軒並み物色人気を集めている。今年上期に都道府県警察で受理したサイバー犯罪等に関する相談件数は5万4000件を超え、前年同期を37%も上回る急増にある。最近では中国など海外からの政府機関へのサイバー攻撃も際立っており、2020年の東京五輪開催も控えて、日本にとってサイバーセキュリティー強化は避けては通れない重要課題となっている。そうしたなか、経済産業省は海外流出防止を主眼に企業の営業秘密の漏洩を防止するための「不正競争防止法」を見直す方針にあることが一部メディアで報じられ、関連銘柄の株価を強く刺激する格好となっている。
 NVCは同社が手掛けるネットワーク監視システムに企業から想定を上回る需要があり、来期以降は収益の伸びが加速する見通し。セキュアヴェイルは官公庁からのサイバー攻撃対策関連受注で実績が豊富であり、国策に乗って収益機会の恩恵を享受する可能性が高いとみられている。ラックはセキュリティー教育やネットワークステムのセキュリティー診断、ネットワーク監視など総合的なサービスへの展開力に強みを持ち、14年4~9月期は営業利益を5億4000万円から6億9400万円へ増額、前年同期比8割増で着地するなど業績高変化が目立つ。また、FFRIは未知のウイルスに対し、不正プログラム独自の構造や動きを検知するヒューリスティック検知技術が最大の特長で、これまでにない防御機能を高めた製品を提供することが可能で注目度が高い。直近IPO銘柄でもあり、値動きの速さに追随した短期資金の買いが集まりやすい。

NVCの株価は13時50分現在5690円(△700円)
セキュアヴェイルの株価は13時50分現在508円(△17円)
ラックの株価は13時50分現在858円(△16円)
FFRIの株価は13時50分現在1万2470円(△250円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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