＜後場の注目銘柄＞＝日新製鋼、戦略商品「ＺＡＭ」が成長を牽引

　日新製鋼<5413.T>は上値余地十分で１０００円台前半でのもみ合いは強気に対処したい。

　好調な自動車生産や公共投資拡大を背景とした建材需要を背景に、普通鋼や特殊鋼の販売が好調。また、同社が工業生産化に成功した高耐食溶融メッキ鋼板で戦略製品に位置付ける「ＺＡＭ」への引き合いも旺盛だ。

　原料コスト安に加えて製品価格引き上げ効果も発現し、今３月期上期の経常利益は会社側想定を１３億円上回る８３億円と上振れ。通期は１５５億円（前期比２１．４％減）を見込むが進捗率から増額余地がある。

　また、来期は大幅増益転換が濃厚であり、ＰＥＲ８倍台、ＰＢＲ０．５倍近辺の時価は指標面から割安感が顕著だ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）