果汁系新商品続々、ホット飲料に新たな潮流

”ほっと”果汁飲料が続々登場

　寒い季節の到来で、自動販売機やコンビニエンスストアなどで売られているホット飲料が恋しくなってきた。ホット飲料といえば、これまでコーヒーや緑茶、紅茶やスープなどが中心だったが、２０１３年にはコカ・コーラグループが「カナダドライ　ホットジンジャーエール」を発売したのをきっかけに「ホット炭酸」が登場。さらに今年は果汁飲料のホット版が続々登場している。

　キリンホールディングス＜2503＞傘下のキリンビバレッジは１０月、「キリン　世界のＫｉｔｃｈｅｎから」ブランドより、「あったか～い　ソルティライチ」を発売した。同ブランドの中心商品に、国産しょうがとレモンを加えることで、甘酸っぱい味わいに仕上げたのが特徴だ。また、他社に先駆けて果汁ホット飲料を発売した、アサヒグループホールディングス＜2502＞傘下のカルピスも今秋、りんご１個分のポリフェノールを配合した「ほっとりんご」を発売した。

　ホット飲料の主な販売チャネルであるコンビニエンスストアでは、店頭での淹れたてコーヒーの急増で、ホット飲料の主力商品である缶コーヒーの売り上げが減少傾向にある。そのため、各社ともコーヒー以外のホットカテゴリーの開発が進んでおり、今後もホット果汁飲料はじめ新製品の登場が続きそうだ。

◆各社のホット飲料の取り組み

　銘柄＜コード＞　　　　　　各社のホット果汁製品展開

サッポロＨＤ＜2501＞　　ポッカサッポロが焼いたリンゴの香ばしさを再現した「ほっと焼きりんご」発売
アサヒ＜2502＞　　　　　カルピスがりんご１個分のポリフェノールを追加した「ほっとりんご」発売
キリンＨＤ＜2503＞　　　ショウガとレモンを追加した「あったか～い　ソルティライチ」発売
サントリーＢＦ＜2587＞　天然ビタミンＣを配合した「ホットはちみつレモン」を発売
カゴメ＜2811＞　　　　　ビタミンＣ配合の「野菜生活１００　すりおろし仕立てりんごミックス」発売
ＪＴ＜2914＞　　　　　　「桃の天然水」に桃１個分の植物繊維を配合した「桃の天然水ＨＯＴ」発売