キッツが自社株買いを発表、同時に１５年３月期業績予想を下方修正

　キッツ<6498.T>がこの日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表した。１００万株（発行済み株式数の０．９２％）、５億円を上限としており、取得期間は１１月７日から来年３月２７日まで。
　同時に１５年３月期業績予想について、売上高を従来予想の１２２０億円から１１４０億円（前期比２．９％減）へ、営業利益を同８２億円から７５億円（同１５．９％増）へ下方修正した。バルブ事業で消費増税や価格改定前の駆け込み需要の反動の影響が長引いていることに加えて、人手不足による建築設備物件の工期の遅れや、円安の進行に伴う仕入価格の上昇などが収益を圧迫するほか、１０月１日に子会社キッツウェルネスの全株式を譲渡したことによる減額分などを考慮したとしている。なお、純利益は子会社株式の譲渡益を計上したため同５０億円から６４億円（同７９．６％増）に上方修正している。
　なお、第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高５７５億３０００万円（前年同期比０．３％増）、営業利益３５億９０００万円（同４５．６％増）、純利益２４億５８００万円（同６９．０％増）となった。国内市場向けパルプ事業で前期の一部製品値上げの影響などから収益が改善し増収、大幅増益を確保した。