成熟市場に新たなターゲット
日本の楽器メーカーに追い風が加速している。世界の楽器市場は、約1兆2000億円程度と推定される。そのうち、日本の国内需要は約2000億円で成熟化している。一方、中国の楽器売上高は、過去10年間で3倍と急拡大し、2012年に400億元(約7000億円)に達し、2年連続でアメリカを超え、世界最大の市場となっている。
さらに、成熟市場の国内も、1960年代後半から70年代前半にかけて青春時代を過ごし、ビートルズ、ローリングストーンズなどの影響で空前のバンドブームを体験したシニア世代がリタイア時期を迎え、趣味の一つとして楽器演奏を選ぶ可能性がある。
ヤマハ<7951>は、15年3月期通期連結業績見通しで、売上高4300億円(前期比4.8%増)、営業利益290億円(同11.6%増)を見込む。電子楽器や弦打楽器、業務用音響機器、通信機器での増収を見込んでおり、地域別では中国をはじめとする新興国や北米での増収を予想。河合楽器製作所<7952>は、ピアノ、電子ピアノといった鍵盤楽器を中心に扱っている。8年ぶりにモデルチェンジしたアップライトピアノが順調に売り上げを伸ばしており、15年3月期営業利益は24億円(前期比25.6%増)を見込む。
カシオ計算機<6952>は、KADOKAWA・DWANGO<9468>と音楽分野での協業に合意した。両社の強みである音楽文化創造に関するノウハウを組み合わせ、自由な音楽を提供する新レーベル「モノクリエーション」を設立した。JEUGIA<9826>は、ヤマハ系の楽器販売から出発。楽器・楽譜・CD・DVDの販売や音楽教室・カルチャーセンターの運営をしている。
◆主な楽器関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
カシオ<6952> 31.7 1724 20.1
ヤマハ<7951> 11.6 1324 12.2
河合楽<7952> 25.5 2006 11.3
JEUGIA<9826> 11.8 124 15.7
さらに、成熟市場の国内も、1960年代後半から70年代前半にかけて青春時代を過ごし、ビートルズ、ローリングストーンズなどの影響で空前のバンドブームを体験したシニア世代がリタイア時期を迎え、趣味の一つとして楽器演奏を選ぶ可能性がある。
ヤマハ<7951>は、15年3月期通期連結業績見通しで、売上高4300億円(前期比4.8%増)、営業利益290億円(同11.6%増)を見込む。電子楽器や弦打楽器、業務用音響機器、通信機器での増収を見込んでおり、地域別では中国をはじめとする新興国や北米での増収を予想。河合楽器製作所<7952>は、ピアノ、電子ピアノといった鍵盤楽器を中心に扱っている。8年ぶりにモデルチェンジしたアップライトピアノが順調に売り上げを伸ばしており、15年3月期営業利益は24億円(前期比25.6%増)を見込む。
カシオ計算機<6952>は、KADOKAWA・DWANGO<9468>と音楽分野での協業に合意した。両社の強みである音楽文化創造に関するノウハウを組み合わせ、自由な音楽を提供する新レーベル「モノクリエーション」を設立した。JEUGIA<9826>は、ヤマハ系の楽器販売から出発。楽器・楽譜・CD・DVDの販売や音楽教室・カルチャーセンターの運営をしている。
◆主な楽器関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
カシオ<6952> 31.7 1724 20.1
ヤマハ<7951> 11.6 1324 12.2
河合楽<7952> 25.5 2006 11.3
JEUGIA<9826> 11.8 124 15.7