各業種別の業況に大きな違い
日銀は1日、9月全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業製造業がプラス13と6月調査から1ポイント改善した。市場予想(プラス10)を上回り、安心感が広がった。
ただ、中堅・中小企業のDIは6月時点との比較で悪化し、企業規模などで業況感に格差が生じている。
日銀短観で発表される各業種別の業況判断DIは投資の際の判断材料として有効だ。
直近の円安進行もあり自動車のDIは6月の13が足もとでは20に伸びた。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>などの事業環境が良好なことが分かる。同様に建設は6月の33が足もとでは36と事業環境は一段と好転している。公共投資の増加などで建設業は好調であり、大成建設<1801>や鹿島<1812>などの株価は一段の上昇も期待できそうだ。
一方、DIが悪化している業種も少なくない。円安が逆風となる紙パルプは3がマイナス4と低迷。また、不動産業は32が22に悪化している。王子ホールディングス<3861>や三井不動産<8801>などには当面逆風が吹く可能性もありそうだ。
◆大企業・業況判断(DI)の注目セクター
6月調査 9月調査
業種・区分 最近 最近 先行き
・製造業 12 13 13
紙・パルプ 3 -4 -7
鉄鋼 21 16 16
非鉄金属 6 27 27
生産用機械 19 19 21
電機機械 16 17 14
造船・重機 0 3 7
自動車 13 20 15
・非製造業 19 13 14
建設 33 36 28
不動産 32 22 16
小売り 1 -1 11
通信 36 14 5
情報サービス 23 17 20
宿泊・飲食サービス 14 8 10
出所:日本銀行
ただ、中堅・中小企業のDIは6月時点との比較で悪化し、企業規模などで業況感に格差が生じている。
日銀短観で発表される各業種別の業況判断DIは投資の際の判断材料として有効だ。
直近の円安進行もあり自動車のDIは6月の13が足もとでは20に伸びた。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>などの事業環境が良好なことが分かる。同様に建設は6月の33が足もとでは36と事業環境は一段と好転している。公共投資の増加などで建設業は好調であり、大成建設<1801>や鹿島<1812>などの株価は一段の上昇も期待できそうだ。
一方、DIが悪化している業種も少なくない。円安が逆風となる紙パルプは3がマイナス4と低迷。また、不動産業は32が22に悪化している。王子ホールディングス<3861>や三井不動産<8801>などには当面逆風が吹く可能性もありそうだ。
◆大企業・業況判断(DI)の注目セクター
6月調査 9月調査
業種・区分 最近 最近 先行き
・製造業 12 13 13
紙・パルプ 3 -4 -7
鉄鋼 21 16 16
非鉄金属 6 27 27
生産用機械 19 19 21
電機機械 16 17 14
造船・重機 0 3 7
自動車 13 20 15
・非製造業 19 13 14
建設 33 36 28
不動産 32 22 16
小売り 1 -1 11
通信 36 14 5
情報サービス 23 17 20
宿泊・飲食サービス 14 8 10
出所:日本銀行