日本人は睡眠不足? ねむり関連銘柄に注目

著者:冨田康夫
投稿:2014/10/08 14:34

ねむり不足解消の取組、対策銘柄

 近年、“ねむり”に対する関心が高まっている。ウエアラブルデバイスを手掛ける米ジョウボーン社の調べによると、日本人(東京)の睡眠時間は平均5時間46分で、次いでソウル5時間55分、ドバイが6時間32分だった。地域によって平均睡眠時間は異なるものの、日本人は世界有数の睡眠不足国民といえるだろう。

 政府もこうした状況に憂慮を示しており、14年3月には厚生労働省健康局が11年ぶりに「睡眠指針」を一新して「健康づくりのための睡眠指針2014」を発表し、「良い睡眠」を推奨している。それによると、睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高めると指摘。午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的だと述べている。

 これを受けて、民間企業でも昼寝を推奨する企業が出ており、GMOインターネット<9449>グループでは昼寝スペースを設置し社員に提供している。さらに、サニーサイドアップ<2180>も午後0時から午後3時までの30分を公式睡眠タイムとして取得可能としている。

 また、ねむりの質を高めようとする製品やサービスも続々と発表されている。特に、最近ではスマートフォン向けアプリを活用したサービスが出てきており、関連銘柄には注目が高まろう。

◆主な“ねむり”関連銘柄

サニーサイド<2180> 午後0時から3時まで間の30分を睡眠タイムとして取得可能に
エイチーム<3662>  快眠生活をサポートするアプリ「快眠サイクル時計」が300万DL突破
オムロン<6645>   睡眠時間を測定する「ねむり時間計」販売。「ねむり体内時計」と連動も
アイシン精機<7259> 眠りの深さなどをはかる睡眠計「ねむりモニター」を7月に発売
NTTドコモ<9437> オムロンヘルスケアとの合弁会社でアプリ「ねむり体内時計」を展開
GMO<9449>    午後0時半から1時半の間、会議室を仮眠スペースとして開放
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想