ショービジネス、もうひとつのカジノ関連

著者:冨田康夫
投稿:2014/10/07 18:21

ショービジネスで活躍期待

 開会中の臨時国会で注目されているのが、総合型リゾート施設整備を促す「IR法案」、いわゆるカジノ解禁法案の行方だ。さまざまな意見があるなか、今国会での可決が焦点となっている。

 いわゆる「カジノ関連銘柄」というと、日本金銭機械<6418>を筆頭に多くの銘柄が挙げられる。カジノ開設により観光立国を目指すという観点から、アミューズメントからホテル、リゾートまで幅広い銘柄が関連銘柄として浮上している。そんななか、忘れられている、もうひとつのカジノ関連銘柄がある。

 カジノといえばルーレットやトランプによるギャンブルの色彩が強い一方で、華麗なショーが繰り広げられることでも知られる。カジノの聖地ともいえる米・ラスベガスは、まさに一大ショービジネスの地でもある。このエンターテインメントの世界を抜きにして、カジノは考えられず、国内のショービジネス界にも熱い視線が向けられる。仮に、カジノ法案可決ということになれば、今後ショービジネス関連銘柄にも思惑が集まる可能性がある。

 ミュージカルをはじめとして各種演劇など興業の世界で中核となるのが映画の東宝<9602>だ。同社製作の公演も多く、実績が豊富で見逃せない。また、舞台音響の分野ではヒビノ<2469>、さらにはプロジェクトマッピングも注目を集めそうでイマジカロボ<6879>にも活躍の舞台が広がりそうだ。

◆ショービジネスで活躍期待の主な関連銘柄

ヒビノ<2469>    コンサート音響などに強味持つ
アミューズ<4301>  総合エンターテインメント企業
ぴあ<4337>     音楽、演劇、映画・イベントなどのチケット販売
イマジカロボ<6879> いま話題のプロジェクトマッピング銘柄の中核的存在
阪急阪神<9042>   傘下に宝塚歌劇団
松竹<9601>     歌舞伎が有名だが各種興業でも経験と実績が豊富
東宝<9602>     得意分野にミュージカル、本業映画も絶好調
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想