＜話題の焦点＞＝人気集める「リアル型脱出ゲーム」、大手企業なども開催に意欲

　参加体験型のリアル型脱出ゲームが話題を集めている。これは、コンピューターゲーム（ＴＶゲームやＰＣゲームなど）や映画・ドラマなどの世界を実際に体験できるもの。謎を解いて閉じ込められた場所から脱出するゲームイベントを展示場やドーム球場など大規模施設を貸し切り、期間限定で有料で開催し、多くの来場者を集めている。こうした人気の高まりを受けて大手アミューズメント企業も常設で「謎解き」の施設を開業する動きも出てきており、新たなマーケットを形成する動きになりつつある。

　このリアル型脱出ゲームで先駆しているのがイベントの企画・運営を行うＳＣＲＡＰ社で、「リアル脱出ゲーム」の登録商標で全国主要都市を中心に開催。認知度がこの数年で急速に高まり、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>傘下のタイトーが、ＳＣＲＡＰ社と連携して９月２０日から「タイトーステーション　仙台名掛丁店」で「スパイ大戦からの脱出」を開催。また、東映アニメーション<4816.T>製作、フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>放送の人気アニメ「ワンピース」を題材にした「海底監獄インペルダウンからの脱獄」もＺｅｐｐＴｏｋｙｏで追加公演を開催するほどの盛況となっている。これらの人気を受けてバンダイナムコホールディングス<7832.T>は８月２２日に新宿で「なぞともＣａｆｅ」をオープンした。９月２６日には渋谷でも開店し、今後は多店舗展開が期待される。

◆リアル型脱出ゲーム関連銘柄

　銘柄<コード>　　　　　　コメント

スクエニ<9684.T>　　　傘下のタイトーが「スパイ大戦からの脱出」を開催
東映アニメ<4816.T>、フジＨＤ<4676.T>
　　　　　　　　　　　　ＳＣＲＡＰ社と連携した「ワンピース」題材の「海底監獄インペルダウンからの脱獄」が人気
バンナムＨＤ<7832.T>　「なぞともＣａｆｅ」を新宿と渋谷で出店


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）