広がるQE観測
明日ECB理事会が予定されています。前回会合で決定した資産担保証券(ABS)とカバードボンドの買入詳細が発表される予定となっています。9月18日に打ち出したTLTRO(長期資金供給オペ)についても不発であったことから、市場ではQE(国債買入)に踏み込まざるを得ないとの観測が広がっています。私はその可能性が高いと考えていますが、その理由は以下のチャートで示されている5年先の期待インフレ率の低下です。
ドラギ総裁は8月のジャクソンホール会議でこの数値が2%を下回っていることに言及、9月上旬にかけて2%を回復する場面が見られましたが、その後は低下の一途、現在は過去最低の水準(1.90%)に接近している状況を考えると、年内のQE実施は避けられない可能性が高いと言えそうです。この動きはユーロ売りの材料であるわけですが、別の言い方をするならば、米ドルの買いトレンドをサポートすることを意味するとも言えます。対ドルでのユーロ売りトレンド、一方で、ドル円の凄まじい買いトレンド、結果、ユーロ円は135~140円での揉みあいが続くのではないでしょうか。
ドラギ総裁は8月のジャクソンホール会議でこの数値が2%を下回っていることに言及、9月上旬にかけて2%を回復する場面が見られましたが、その後は低下の一途、現在は過去最低の水準(1.90%)に接近している状況を考えると、年内のQE実施は避けられない可能性が高いと言えそうです。この動きはユーロ売りの材料であるわけですが、別の言い方をするならば、米ドルの買いトレンドをサポートすることを意味するとも言えます。対ドルでのユーロ売りトレンド、一方で、ドル円の凄まじい買いトレンド、結果、ユーロ円は135~140円での揉みあいが続くのではないでしょうか。