<話題の焦点>=消費者の目厳しさ増す、食品安全検査関連に注目

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/10/01 12:00
 日本マクドナルドホールディングス<2702.T>が9月9日に発表した8月の既存店売上高は前年同月比25.1%なった。これは2001年7月の上場以来最大の減少幅で、仕入れ先の中国食肉加工会社が使用期限切れ食肉を使っていた問題が7月下旬に発覚したことが要因とされている。

 マクドナルドでは、中国製の鶏肉商品を全てタイ製に切り替えたほか、原材料の最終加工国の公開などに取り組み、不安解消に努めているが、売り上げの回復を不安が上回っているのが現状だ。また、マクドナルドだけではなく他のファストフードでも「チキン製品は食べないようになってきた」(女性利用者)といった声が聞かれるなど、食品業界全体に対する不信感は今も続いている。

 消費者庁がまとめた「平成26年版消費者白書」でも近年、消費者からの「食料品」に関する相談件数が増加している。13年度は7万8279件と、12年度の5万412件から増加。全相談件数に占める割合も8.5%まで上昇した。今後も消費者の目は厳しくなることが予想されることから、メーカーサイドは取引先との関係強化に加えて、検査体制をより強化する動きも出てくるとみられる。食品安全検査の分析ニーズも高まりそうで、関連銘柄には注目したい。

◆主な食品検査関連銘柄

 銘柄<コード>      概要

三菱ケミHD<4188.T>  食品の微生物検査や残留農薬検査などを手掛ける
アテクト<4241.T>    食品業界向けに衛生検査器材(培地、シャーレ)など販売
みらかHD<4544.T>   傘下のSRLが食品の残留農薬分析を手掛ける
栄研化<4549.T>     食品の微生物検査に使用される検査用試薬を販売
ファルコSD<4671.T>  食品や食品を取り扱う環境の細菌検査などを展開
BML<4694.T>     食品の微生物検査やコンサルティングを行う
堀場製<6856.T>     残留農薬測定キットやカビ毒クリーンアップなどを展開
島津製<7701.T>     食品の有害成分分析や異物・異臭・病原体などの検査装置製造

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

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