北越工が大幅高で４連騰、旺盛な建設投資で商機拡大

　北越工業<6364.T>が大幅高で４連騰、７月中旬に５００円台後半での三角もち合いを上放れてからは、一気の上値追いで市場の注目を呼んでいる。エンジンコンプレッサーで高いシェアを持つほか、移動式発電機なども手掛けており、政策恩恵を受けた首都圏を中心とする旺盛な建設需要が、同社のコンプレッサーや発電機の売り上げを押し上げている。１５年３月期第１四半期の連結決算は売上高が前年同期比１８．６％増の７９億８３００万円、最終利益は同５０．６％増の５億７０００万円と急増した。１５年３月期通期は最終利益１８億７０００万円と過去ピーク利益を連続更新する見通しだが、第１四半期時点での進捗率を考慮するとさらなる増額も視野に入る。株価は昨年末から上昇加速となり、今年３月に６４３円の高値まで買われたあと４カ月にわたり中段で売り物をこなしてきた。ＰＥＲは依然として１２倍台と市場平均以下、満を持してのもみ合い圏離脱で上値の軽さが際立っており、新値街道を突き進む可能性が高まっている。

北越工の株価は１２時５０分現在７７９円（△５６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）