日経IRフェア2014 広告特集 お宝銘柄の見分け方、社長の顔写真に注目!?

著者:藤本誠之
投稿:2014/07/30 08:59

日経新聞半歩先読み

日経IRフェア2014 広告特集日本経済新聞 全面広告 26~28面

8月28日、29日に東京・有明の東京ビッグサイトで「日経IRフェア2014」が日本経済新聞社主催で開催されますが、その全面広告が3面に渡って掲載されています。

 このようなIRイベントに参加する上場企業は、個人投資家向けのIRに注力しており出展コストも掛かるので業績好調な銘柄が多く、「お宝銘柄」の割合が高くなることが期待出来ます。

 今回は出展企業の紹介が掲載されていますが、簡単に「お宝銘柄」を探すヒントをご紹介しましょう。社長の顔写真です。企業の紹介文とともに、ロゴか社長の顔写真のどちらかが掲載されていますが、藤本は顔写真を掲載している銘柄に魅力を感じます。企業の根幹は「人」です。その中で最も重要なのが経営者だからです。是非、このようなIRイベントには積極に参加して、展示ブースや会社説明会でどんな会社かチェックしてみましょう。

 今回の出展企業紹介では8社が社長の顔写真を掲載していますが、その中でも藤本が気になったのは、イチネンホールディングスの黒田雅史社長です。

【9619】 イチネンホールディングス (東証1部)
 大阪市淀川区西中島に本社がある自動車リースを中核としたイチネンホールディングス。創業当初の石炭販売から、ガソリンスタンド経営、自動車メンテナンス、オートリースなど、上手くM&A(企業買収)を活用して会社を変革しながら成長しています。「自動車分野」に主軸を置きながら、時代の変化に対応できる新規事業へも果敢に挑戦しています。

燃料販売(石炭)→燃料販売(ガソリン)→自動車メンテナンス受託→駐車場(パーキング)→化学事業(ケミカル)→車体修理管理サービス→機械工具販売→合成樹脂とM&Aを上手く活用して、会社を成長させています。自社の技術、資本力を見極め、上手く収益化出来そうな業態を、出来るだけ安く買収する黒田雅史社長の「目利き」のチカラが優れているのでしょう。

当然、すべてのビジネスが百発百中で当たる訳ではなく、自社で展開した「カーシェアリング」、買収した「バイオビジネス」などの失敗した事業もありますが、大きな傷になる前に撤退しています。「決断・撤退」を素早く行える「オーナー企業」の利点が生かされているようです。

予想連結PER6.42倍、予想配当24円 予想配当利回り2.94%

今日も皆様に相場の福が授かりますように!!

※本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

藤本誠之
財産ネット 企業調査部長
配信元: 達人の予想

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