売り上げは年々拡大傾向に
気温が上昇し、湿度も上がる梅雨から夏場にかけて症状が悪化すのが水虫だ。現在、OTC(一般医薬品)市場で販売されている水虫薬の売上規模は250億円程度と推定され、拡大を続けている。水虫の原因となる白癬菌は、皮膚の角質(皮膚の表面を覆う死んだ細胞の層)にあるケラチンというたんぱく質を栄養にして増殖する。近年、水虫は女性患者の比率が増加しており、現状では男女ほぼ同数に達しているという。冬場での長期間のブーツ着用や、夏場のレインブーツの流行もその一因とされている。医薬品各社も、こうした女性向けに焦点を当てた品ぞろえを積極化している。
第一三共<4568>傘下の第一三共ヘルスケアは今年2月に、殺真菌成分ラノコナゾール配合剤の水虫治療薬「ピロエースZ」シリーズから、エアゾール剤を発売。この商品は、患部に直接噴霧することで、手を汚すことなく水虫の治療ができるもので、女性の使用を意識したものだ。
久光製薬<4530>は、ゲルタイプの水虫・たむし治療薬「ブテナロックLパウダーゲル」を、今年3月から新発売。この商品は、女性の水虫患者が感じる“塗った後のベタベタ感”や“早く乾かないと家事ができない”といった不満点を解消すべく、速乾性でサラサラな使用感を特徴とするゲルタイプを新たに投入した。このほか、日本で初めて鎮痒成分「リドカイン」と殺真菌成分「テルビナフィン」の2つの成分を配合した小林製薬<4967>の「タムシール」、大正製薬ホールディングス<4581>の「ダマリンエース」などがある。
第一三共<4568>傘下の第一三共ヘルスケアは今年2月に、殺真菌成分ラノコナゾール配合剤の水虫治療薬「ピロエースZ」シリーズから、エアゾール剤を発売。この商品は、患部に直接噴霧することで、手を汚すことなく水虫の治療ができるもので、女性の使用を意識したものだ。
久光製薬<4530>は、ゲルタイプの水虫・たむし治療薬「ブテナロックLパウダーゲル」を、今年3月から新発売。この商品は、女性の水虫患者が感じる“塗った後のベタベタ感”や“早く乾かないと家事ができない”といった不満点を解消すべく、速乾性でサラサラな使用感を特徴とするゲルタイプを新たに投入した。このほか、日本で初めて鎮痒成分「リドカイン」と殺真菌成分「テルビナフィン」の2つの成分を配合した小林製薬<4967>の「タムシール」、大正製薬ホールディングス<4581>の「ダマリンエース」などがある。