<動意株・10日>(大引け)=日写印、岡村製、免疫生物研究所など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/07/10 15:18
 日本写真印刷<7915.T>=3日続伸。タッチパネルへの経営資源シフトが奏功し、スマートフォンやタブレット端末向けに高水準の需要を取り込んでいる。今秋発売が予想されている米アップルのiPhone新型モデル向けに電子部品各社からの調達が開始されており、同社にもその恩恵が及ぶ。15年3月期はスマホ向けタッチパネル製品の採用モデル増加で収益が急拡大、営業利益は前期比2.6倍の50億円を見込んでいる。

 岡村製作所<7994.T>=4日ぶり反発。オフィス仲介の三鬼商事が10日発表した6月末時点の東京都心5区のオフィス空室率は12カ月連続の改善となるなど、市況回復傾向が続いている。東日本大震災以降、企業の防災ニーズが高まりをみせるなか、同社は耐震・免震機能付きの家具の提案など、地震に強いオフィス環境作りを主眼に置き需要を取り込んでいる。

 免疫生物研究所<4570.T>=後場に入って強含み。同社はきょう、アステラス製薬<4503.T>と共同で進めている「遺伝子組換えカイコを用いて生産されるヒト型タンパク質の医薬品への応用」研究が第1ステップを終え、第2ステップに移行すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。第2ステップでは、医薬品に向けた製造方法の検討などを実施する計画。その後、開発契約の締結などを経て、2020年ごろの市販を目指すとしている。

 東京鋼鉄<5448.>=堅調。阪和興業<8078.T>が9日の取引終了後、東京鋼鉄の株式を取得し第2位の大株主になると発表したことを好感。いちごトラストが保有している431万1000株(発行済み株式の24.71%)を1株当たり425円で取得する。受渡日は14日。阪和興業は、既に保有している30万株とあわせて東京鋼鉄の26.48%の株式を所有する。東京鋼鉄にとっては経営の安定化につながる。

 日本電線工業<5817.T>=大幅高。同社が9日の取引終了後、15年2月期の業績予想の増額修正を発表したことが好感されている。売上高は52億円から54億円(前期比8.9%増)に見直したほか、営業利益は2億500万円から2億6000万円(同36.1%増)、純利益は2億円から2億4500万円(同3.4%増)に増額した。消費増税前の駆け込み需要が一部発生したほか、4月の増税後も安定した受注を確保している。

 イトーヨーギョー <5287.T>=3日続伸。7月に発生すると台風として最大級とされた台風8号が九州に上陸、全国で豪雨が観測され、浸水被害が懸念されるなか独自開発の「路面冠水抑制システム」への関心がさらに高まっている。ライン導水ブロックと浸透ます、浸透管を組み合わせた効率的な道路排水システムで、優れた集水機能で路面水を取り込み、地中への浸透と下水への放流により、スピーディーに処理する。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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