あす（２７日）の株式相場見通し＝材料株物色の流れ継続、主力銘柄は底堅さ発揮

　あす（２７日）の東京株式市場は、引き続き材料株中心に買いが優勢となりそうだ。また、主力大型株には、依然として手控えムードが強いものの、底堅さを発揮する場面もありそうだ。
　２６日の東京株式市場は、前日の米国株反発を受けて買いが先行したものの、全般相場の過熱感が意識されるなか、買い一巡後は上値の重い推移となった。そのなかで、前日にトヨタ自動車<7203.T>が「究極のエコカー」とされる燃料電池車（ＦＣＶ）を２０１４年度中に国内で市販すると発表したことを受けて、水素ステーションでリード役を果たす岩谷産業<8088.T>が一時ストップ高に買われるなど、このテーマに関連する材料株が軒並み買い進まれる展開となった。あすも、ＦＶＣ関連に限らず、環境関連の幅広いテーマに乗る材料株物色の流れは継続しそうだ。
　日程面では、ネットによる医師向け情報サービス「Ｍｅｄ　Ｐｅｅｒ」を運営するメドピア<6095.T>と、オンライン英会話サービスの運営を手掛けるレアジョブ<6096.T>の２社が東証マザーズ市場に新規上場する。このほか、５月の消費者物価指数、５月の失業率・有効求人倍率、５月の商業販売統計速報に注目。海外では、ＡＰＥＣ鉱業担当相会合（北京・～２８日）、中国５月の工業利益が焦点となる。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）