＜動意株２６日＞（大引け）＝クラリオン、ＪＵＫＩ、アートＳＨＤなど

　クラリオン＜6796.T＞＝大幅高。次世代の音声認識技術である自然対話型音声認識「インテリジェントボイス」に対応したカーナビ「ＮＸ５１４」を７月から発売するが、これが手掛かり材料となっているもよう。米グーグルの音声認識技術を活用したものであたかもナビと対話しているかのような感覚でさまざまな情報検索を行い、ドライブを楽しむことができる。

　ＪＵＫＩ＜6440.T＞＝後場大幅高。同社はきょう、居眠り運転警告装置「Ｓｌｅｅｐ　Ｂｕｓｔｅｒ」が国土交通省の２０１４年度事故防止対策推進支援事業「過労運転防止のための先進的な取り組みに対する支援」の対象機器に選定されたと発表。これが材料視されているようだ。「Ｓｌｅｅｐ　Ｂｕｓｔｅｒ」は昨年に続き、運行中における運転者の疲労状態を測定し、過労防止に役立つ機器として選定され、今月に発売を開始した新製品も、導入を支援するための補助金対象機種に選定された。

　アートスパークホールディングス＜3663.T＞＝後場急伸。同社が午後１時ごろに、傘下のセルシスが提供する電子書籍ビューア「ＢＳ　Ｒｅａｄｅｒ　ｆｏｒ　Ｂｒｏｗｓｅｒ」を利用している電子書籍配信サービスが、８００サービスを超えたと発表したことを好感している。「ＢＳ　Ｒｅａｄｅｒ　ｆｏｒ　Ｂｒｏｗｓｅｒ」は、ＨＴＭＬ５技術を利用したＷＥＢブラウザ上で動作する電子書籍ビューア。

　岩谷産業＜8088.T＞＝一時ストップ（１００円）高の７３３円まで買われる。トヨタ自動車＜7203.T＞が２５日、水素を燃料とする燃料電池車を今年度中に日本で販売を開始すると発表した。これを受け、水素ステーションを手掛けている岩谷産に買いが集中している。トヨタは水素を「将来の有力なエネルギー」と位置付けており、今後燃料電池車が普及することで、水素ステーションもともに増えていくことが期待されている。

　アドバンスト・メディア＜3773.T＞＝一時ストップ高。同社は２５日に、ソフトバンクモバイル（東京都港区）と音声認識ソリューションの販売パートナー契約を結んだと発表。これが材料視されているようだ。今回のパートナー提携では、法人・コンシューマー向けと、大規模コールセンターを対象とした音声認識システムの販売を展開する。

　アイフル＜8515.T＞＝大幅高。消費者金融業界は０６年の貸金業法の改正に伴う上限金利の引き下げや、個人の借入総額規制などが大きな打撃となった経緯があるが、最近になって景況感の回復が意識されるなか脱デフレへの切り札として「自民党が消費者金融業界の規制緩和に前向きな姿勢が伝わっている」（市場関係者）といい、同社の事業環境の風向きが大きく変わるとの思惑があるようだ。７月には事業再生計画期間が終了、８月にはＪＰＸ日経インデックス４００で新規採用が噂されるなど、当面注目が怠れない。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）