燃費対策製品に注目、ガソリン価格上昇で関心高まる

著者:冨田康夫
投稿:2014/05/29 17:15

今後の価格はさらに上昇見通し、ドライバーは燃費対策へ

4月から消費税が5%から8%にアップし、その影響が一時的ながらもさまざまな製品で表面化している。そのなかで特に影響を受けているのがガソリン価格だ。

 ガリソンの場合は、消費税とは別に温暖化対策税として1リットル当たり0.25円が増税される。これによりガソリン価格は消費税増税の3%と温暖化対策税で、4月1日からは1リットル当たり5円ほど価格が上乗せされた。この影響で3月はレギュラーで1リットル当たり150円台後半で推移していた価格は、増税後に160円を突破、その後も価格は下落する気配はなく、全国平均で165.8円台(石油情報センター調べ、5月26日時点)となっている。今後、夏の行楽シーズンの需要期へ向けて価格がさらに上昇する懸念があることから、自動車ユーザーの多くは燃費対策の動きを活発化させそうだ。

 別表は、燃費対策に絡む製品を販売する関連企業の一覧。その代表格はタイヤメーカーで、この数年、ころがり抵抗を低くする素材や技術が開発され、高性能な低燃費タイヤが続々と開発された。従来の低燃費タイヤの欠点だった乗り心地も改善されており、買い換える際に低燃費タイヤを選択する動きが高まりそうだ。

 また、オートバックスとイエローハットの自動車用品大手や燃費向上に貢献するオイルでJXや昭和シェルも注目。

◆燃費対策の関連銘柄

銘柄<コード>      コメント

浜ゴム<5101>     低燃費タイヤ「ブルーアース」は最高グレードの転がり抵抗性能「AAA」を獲得
ブリヂストン<5108>  低燃費性能とウェットグリップ性能を両立させた「エコピア」を展開
住友ゴム<5110>    「エナセーブ」ブランドで低燃費タイヤを展開
JX<5020>      高い燃費性能を実現するオイルENEOS「SUSTINA」を販売
昭和シェル<5002>   燃費を向上させる洗浄成分配合のオイル「シェルピューラ」を販売
オートバックス<9832> 低燃費グッズなどを多数そろえている
イエローハット<9882> 低燃費グッズなどを多数そろえている
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想