200日線突破で買い継続、上昇相場に信頼高まる

著者:冨田康夫
投稿:2014/05/28 21:41

あす(29日)の株式相場見通し

あす(29日)の東京株式市場は、買い優勢の展開となりそうだ。きょう(28日)の日経平均株価が終値で、当面の抵抗ラインとされてきた200日移動平均線(1万4655円=28日)を上回ったことで、反転上昇相場への信頼感が高まり、利益確定の売りを吸収する流れが続きそうだ。

 市場関係者からは「日経平均がきょうまで5日続伸といっても、きのうきょうの上昇幅はともに34円と小刻みで、強烈な過熱感というわけではない。また、5日間の上昇過程で新規買いされたボリュームは多くないため、利益確定売りもこの水準では限定的といえそうだ」との見方が出ていた。
 28日の東京株式市場は、前日の米国株高などを受けて買いが先行したが、市場エネルギーが乏しいなか上値も重く、日経平均株価は前日比マイナスとなる場面もあったが、終値は同34円高の1万4670円と小幅ながら今年初めての5日続伸となった。

 日程面では、TPP交渉で日米が事務レベル協議、4月の商業統計販売速報、4月の乗用車8社の生産・輸出実績、4月の建設機械出荷額に注目。
海外では、米1~3月期のGDP(改定値)、フィリピン1~3月期のGDPが焦点になる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想