<話題の焦点>=15年2月期最高益更新予想銘柄、消費増税の逆風乗り越える戦略とは

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/05/07 11:54
 3月期決算会社の業績見通しの発表が佳境を迎えている。全般相場の軟調推移もあって、好業績見通しにも関わらず株価面で評価不足の銘柄も多い。そこで、ひと足先に今期業績見通しの発表を終えた15年2月期の経常利益が過去最高益を更新する見通しで、なおかつ前期比10%超の増益となる銘柄を選択して、消費増税の逆風を乗り越える各社の戦略を検証した。

 良品計画<7453.T>の15年2月期の連結経常利益は256億円(同11.1%増)を見込み、年間配当は前期比20円増配の175円を予想。国内市場は、消費増税による一時的な需給バランスの変動がみられるものの、海外市場では、好調なアジアに加え、収益性が向上した欧米で積極的な出店を行う。

 しまむら<8227.T>は、15年2月期の連結経常利益を522億円(前期比18.6%増)と予想。前期の店舗純増数は50店舗だったが、今期は73店舗を計画して出店を積極化する。また、同社は4月23日に、4月(3月21日~4月20日)の月次売上高速報を発表。既存店売上高は、前年同月比11.7%増となり、3カ月ぶりのプラスに転じた。気温上昇とともに婦人、紳士のアウター衣料の初夏、夏物が売り上げを伸ばした。

 キリン堂<2660.T>の15年2月期経常利益は、26億3000万円(同15.2%増)を見込む。4月7日から「キリン堂グループポイントカード」を導入しており、集客増に期待が掛かる。


◆主な15年2月期経常最高益更新予想銘柄
 (前期比10%増益以上)

 銘柄<コード>     増益率     株価   PER
ダイセキS<1712.T>   10.6   1539  13.7
ディップ<2379.T>    31.6   2375  21.1
キリン堂<2660.T>    15.2    650   7.5
クリレスHD<3387.T>  26.4   2855  12.4
TSIHD<3608.T>   2.6倍    699 150.6
MORESCO<5018.T> 19.3   1715  12.2
良品計画<7453.T>    11.1 1万1340  19.5
4℃HD<8008.T>    11.7   1810  13.2
しまむら<8227.T>    18.6   9670  11.3
フジ<8278.T>      23.8   1946  22.1

※株価は1日終値(単位:%、円、倍)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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