<私の相場観>=内藤証券・投資情報本部投資調査部長 田部井 美彦氏

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/04/09 12:10
 日銀が当面の金融政策を「現状維持」としたことや、ウクライナ情勢の悪化、さらに、円相場が1ドル=101円台後半まで上昇していることを嫌気して、輸出関連の主力銘柄を中心に売りが優勢となっている。

 テクニカル面では、日経平均が7営業日ぶりに25日移動平均線(1万4741円=8日)を下回った。さらに、日足・一目均衡表でも抵抗帯の下限(1万4751円)を明確に下に抜けたことで、調整色が強まりそうだ。

 当面の注目はスタートした米1~3月期の決算発表。予想に比べて芳しくない内容なら、米株式の下落から日本株の売りを誘発する懸念もある。

 個別銘柄では、医療費削減の国策が追い風となるエムスリー<2413.T>に注目。医師向け情報サイトを通じ製薬会社の情報提供支援を手掛けている。さらに、直動案内機器世界最大手のTHK<6481.T>も見直したい。スマートフォン製造用の小型工作機械向けシステムが好調。日本セラミック<6929.T>は、超音波センサーをバックセンサー向けに供給してきたが、今後は衝突回避支援システム用としての搭載急拡大が見込まれる。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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