外資参入観測でさまざまな思惑が浮上

著者:冨田康夫
投稿:2014/04/04 13:10

音楽配信関連株に注目

日本の音楽配信市場は2011年をピークに伸び悩みとなっているが、ここにきて外資参入の観測が相次いで浮上している。

 経済産業省の調査(上位企業を対象)によると、11年に326億5000万円あった音楽配信の売上高は、13年には233億円まで減少。数年前からソニー<6758>などが新たに定額制のサービスに乗り出しているものの、期待したほど市場が拡大していないのが実情だ。

 こうしたなか、起爆剤となりそうなのが、既に欧米などで多くのユーザーを持つスウェーデン生まれの「スポティファイ」の日本市場への参入。現在、HPには準備中とあり、サービス開始が見込まれている。
また、3月27日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「米ツイッターが新たな音楽戦略を進めている」と報道。現時点では日本市場でサービスを展開するかどうかも含め不明な部分が多いが、相次ぐ外資の参入観測で、にわかに業務提携や業界再編の思惑が浮上している。

 関連銘柄となりそうなのが、ドワンゴ<3715>フェイス<4295>、エイベックス・グループ・ホールディングス<7860>などの音楽配信を手掛ける企業群。
また、有名ミュージシャンを擁するアミューズ<4301>や、音楽ランキングで有名なオリコン<4800>などにも注目したい。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想