<動意株・5日>(大引け)=神島化工、ホクト、双葉電子など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/03/05 16:07
 神島化学工業<4026.T>=ストップ高。東証2部銘柄の中でも材料性の強い銘柄として知られているだけに、値動き重視の短期資金が流入しているもよう。昨年末から今年の年初にかけて、藤倉ゴム工業<5121.T>がマグネシウム電池関連として注目を集めた際、マグネシウム化合物を手掛ける同社にも注目度が高まったが、3日に不二サッシ<5940.T>グループ会社の不二ライトメタルが、難燃性マグネシウム合金を利用した燃料(空気)電池の共同研究に着手したと発表したことから、再びマグネシウム関連として物色人気が高まっているようだ。

 ホクト<1379.T>=続伸。この日、富山大学大学院医学薬学研究部応用薬理学研究室の安東嗣修准教授との共同研究の結果、マイタケが花粉症の症状を改善させる可能性があることを示す研究結果を得たと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社ではこれまでにも、マイタケの細胞レベルでの抗アレルギー作用を明らかにしてきたが、今回は花粉症モデルマウスを作製し、マイタケ摂取の効果を検討した結果、マイタケを摂取したマウスでは眼の引っ掻き行動や結膜の炎症の指標が有意に抑制されたという。

 双葉電子工業<6986.T>=急反発。特に目新しい材料は観測されていないものの、2月28日申し込み現在の信用倍率が0.86倍と前回の3.19倍から急改善しており、売り方の買い戻しを誘う。折り曲げられるフィルム型の有機ELディスプレーの量産でウエアラブル端末関連としての注目度も高く、これらが株価を押し上げているようだ。

 くらコーポレーション<2695.T>=昨年来高値更新。同社は4日、大引け後に第1四半期(13年11月~14年1月)業績を発表。連結売上高233億9000万円(前年同期比11.1%増)、営業利益11億5400万円(同17.0%増)と2ケタ増収増益を達成したことが好感されている。昨年12月に本格珈琲4アイテムを新発売、加えて1月に大手回転寿司業界で初めてとなる「極上ふぐフェア」を実施するなどキャンペーン効果が寄与している。

 セルシード<7776.T>=急伸。4日に第1回無担保転換社債(CB)型新株予約権付社債と第12回新株予約権を発行すると発表、最大で27億円強を調達することを前向き評価する買いが流入している。ともにウィズ・ヘルスケアPE1号投資事業有限責任組合への第三者割当方式で発行する。第1回CBの発行額は5億円で、満期は2018年3月20日の4年債。第12回新株予約権の資金調達額は最大で約22億8000万円。第1回CBと新株予約権の転換・行使価格はともに1294円。

 アシックス商事<9814.T>=大幅高。親会社のアシックス<7936.T>が4日引け後、株式交換で同社を完全子会社化すると発表したことを材料視。アシックス商事株1株に対して、アシックス株1.33株を割り当てる予定で、自社株を充当することから新株発行の予定はないという。アシックスでは、昨年11月にアシックス商事の完全子会社化を発表しており、12月18日までのTOBでアシックス商株式の90.05%を既に取得しており、残りを株式交換で取得する。なお、アシックス商は3月20日付で上場廃止となる予定。

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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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