<動意株・28日>(大引け)=大豊工、河西工、三菱自

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/02/28 15:16
 大豊工業<6470.T>=5日ぶり反発。1000円を軸に底値圏で売り物をこなす展開だったが、目先は下げ一巡感が出ている。トヨタ系の軸受けメーカーで、一株純資産が1700円あり、PBR0.5倍台とバリュエーション面での割安感が際立っている。トヨタの業績好調に加えて、海外メーカー向けにも拡販が進んでおり、14年3月期は営業4割増益の45億円を計画。15年3月期も2ケタ増益確保が濃厚とみられている。

 河西工業<7256.T>=戻り足を強める。同社は、日産向けが売り上げの6割を占めるが、自動車生産回復が続く北米やアジア向けにドアや天井など内装部品が好調、数量増と円安恩恵を全面享受し14年3月期の連結純利益を従来予想の30億円から49億円(前期比3.6倍)に大幅上方修正しており、PERは5倍台と指標面からの割安感が群を抜いている。

 三菱自動車<7211.T>=後場プラス圏に急浮上。午後0時30分ごろに従来未定としていた期末一括配当について、普通配当15円に特別配当10円を加えた25円を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同時に優先株式の取得と消却を発表しており、優先株式の全量処理が確定したことが要因。

 住友精化<4008.T>=堅調。同社の14年3月期連結営業利益は従来予想の68億円から80億円(前期比91.3%増)に増額しており、好業績を評価する買いが下値を支えている。業績好調の背景は同社が手掛ける高吸水性樹脂が紙おむつ向けに高水準の伸びをみせていることだ。ここアジアでの乳幼児用紙おむつ市場が急拡大傾向にあるが、同市場の拡大はGDPとの相関が強く、「具体的には1人当たりGDPが4000ドルレベルに達すると普及が加速する」(市場関係者)といわれている。

 東洋ゴム工業<5105.T>=大幅高。同社の収益基盤である北米でSUVなど大型車用タイヤの販売が高水準の伸びを示しており、14年12月期の連結純利益は前期比2.2倍の250億円と急拡大する見通し。ここASEANでの事業展開も本格化する構えにあり、SUVなど大型車向け需要の開拓が期待される。

 酉島製作所<6363.T>=急反発。業績好調でここ押し目を継続的に拾う動きが観測されていた。日本企業のインフラ輸出が政策の後押しのもとで推進される方向にあるが、「同社は海外での海水淡水化プラントや火力発電向けプラントで足もと受注が急拡大」(証券系調査機関)しており、国内も上下水関連の更新需要を取り込んでいる。14年3月期の連結営業利益は前期比93%増の10億円を見込んでいる。なお、野村証券が27日付で、投資判断「バイ」でカバーを再開、目標株価は1850円に設定している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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