<9934> 因幡電機産業 (東証1部)
大阪西区立売堀に本社がある電線・配線器具の専門商社。電設資材ではトップ企業です。
■注目ポイント
単なる商社ではなく、空調部材などは自社製品です。空調部材は、クーラーの室外機と室内機をつなぐ部材です。エアコンが売れると自動的にクーラーの設置工事が増え、同社の空調部材が売れます。この空調部材は、自社製品なので、利益率が高いのが特徴です。
また、公募・売出価格の2468円が直近の最大ポイントです。この値段を下回っていると、公募・売出価格で購入した投資家による戻り待ちの売りで強烈な上値抵抗線となりそうです。逆にこの上であれば、下値支持線となります。現在のもみ合いを抜ければ、、配当利回りも4%超と高く、隠れた猛暑関連として戻り歩調が続きそうです。
公募による調達資金は、昨年子会社化したパトカー用回転灯大手のパトライト(大阪市)の株式取得に伴う借入金の返済や、タイでの設備投資に充当しており、「前向きな資金調達」と考えられます。
■株式データ
株価 2514円(7月12日終値)
単元株数 100株
予想PER(連)11.39
PBR(連) 0.79倍
予想配当利回り 4.15%
時価総額 約739億円
■株価の推移
5月28日の公募・売出の発表後、急落しました。。公募・売出の受け渡し日の13日に個人投資家の投げ売りにより、2363円の安値を付けています。その後は戻り歩調。直近は2700円台のもみ合いが続いています。
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