東京市場は強さを取り戻したか!?
現地20日の米株式市場が、NYダウで353ドル安と今年最大の急落となるなど、世界的にリスク資産圧縮の動きが強まるなか、21日の日経平均株価は前日比215円高で終了し、東京市場がNY安をハネ返すかたちとなり、市場参加者のあいだでひとまず安心感が広がった。
米景気の回復見通しは、リスク資産圧縮の動きとなり世界の株式市場にとってマイナス要因。ただ、米の金利上昇は日米金利差拡大による円安・ドル高を誘発し、日本株にとっては上昇要因の側面もある。21日朝方、前日比300円安まで下落していた日経平均が一転、大引けで200円以上高く引けた基本的な背景は1ドル=98円台への円安・ドル高にある。
ただ、一部に仕掛けて的な動きもあったようだ。後場寄り株価指数先物に大口買いが入り、これをきっかけに日経平均は戻り足を速めたが、日経平均寄与度が特に高いファーストリテイリング<9983.T>などには、裁定買いを通じて高水準の買いニーズが発生した。朝方に、株価が急落したにも関わらず、外国為替市場で思ったほど円高が進まず、円買い・ドル売りにリンクさせた先物主導売りの思惑が大きく外れたことが背景にあったようだ。そこに、朝方から売りポジションを積み上げていた売り方の踏み上げ(売り方の損失覚悟の買い戻しによる株価上昇)を誘う仕掛け的な買いも入り、一気に株価が急上昇した。したがって、市場関係者にひとまず安心感が広がったものの、これを本格的な〝底入れ〟に結びつけるのは難しそうだ。ただ、来週初24日の東京株式市場は、信用需給の改善により、売り圧力が低下していることもあり底堅い推移となりそうだ。
米景気の回復見通しは、リスク資産圧縮の動きとなり世界の株式市場にとってマイナス要因。ただ、米の金利上昇は日米金利差拡大による円安・ドル高を誘発し、日本株にとっては上昇要因の側面もある。21日朝方、前日比300円安まで下落していた日経平均が一転、大引けで200円以上高く引けた基本的な背景は1ドル=98円台への円安・ドル高にある。
ただ、一部に仕掛けて的な動きもあったようだ。後場寄り株価指数先物に大口買いが入り、これをきっかけに日経平均は戻り足を速めたが、日経平均寄与度が特に高いファーストリテイリング<9983.T>などには、裁定買いを通じて高水準の買いニーズが発生した。朝方に、株価が急落したにも関わらず、外国為替市場で思ったほど円高が進まず、円買い・ドル売りにリンクさせた先物主導売りの思惑が大きく外れたことが背景にあったようだ。そこに、朝方から売りポジションを積み上げていた売り方の踏み上げ(売り方の損失覚悟の買い戻しによる株価上昇)を誘う仕掛け的な買いも入り、一気に株価が急上昇した。したがって、市場関係者にひとまず安心感が広がったものの、これを本格的な〝底入れ〟に結びつけるのは難しそうだ。ただ、来週初24日の東京株式市場は、信用需給の改善により、売り圧力が低下していることもあり底堅い推移となりそうだ。