株価指数先物 【週間展望】―外部環境に加えてSQ週で波乱の展開に
配信元:株探
投稿:2026/03/08 17:00
今週の日経225先物は、中東情勢の緊迫化や米国のスタグフレーション(景気停滞と物価上昇が同時に進行)懸念などに加え、週末に控える3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に絡んだ需給要因によって、ボラティリティ(変動幅)の大きい相場展開になりそうだ。
6日の米国市場は大幅に下落した。2月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が9万2000人減と市場予想(約6万人増)に反して減少。失業率は4.4%と前月から横ばいを見込んでいた市場予想(4.3%)を上回った。米労働市場の悪化によって利下げ期待は意識されるものの、原油先物が1バレル=90ドル台に乗せる上昇のなかではインフレ圧力となる。
米国とイスラエルは2月28日、イラン全土の標的を攻撃。軍事衝突の長期化懸念がリスク回避へと向かわせ、前週の日経225先物は2月最終週(2月24~27日)の上昇分(+2260円)を帳消しにしており、下落幅は3370円に達した。週前半の下落でこれまで続いていたボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジを割り込み、3月4日には中心値(25日)を下抜け-1σまで売られた。
週半ば以降は、-1σと25日移動平均線とのレンジでの推移が続いたが、6日の取引終了後のナイトセッションは5万4020円で終えており、-1σが位置する5万4390円を割り込んでいる。一時5万3750円まで下落幅を広げる場面があり、75日線(5万2800円)および-2σ(5万2610円)とのレンジに移行する可能性もある。
-1σと25日線とのレンジを概ねキープし、早い段階で25日線を突破できれば、前週の下落に対するリバランスが意識され、25日線と+1σ(5万7940円)とのレンジ推移に向かうことも考えられる。本来であれば、週末のメジャーSQに向けて限月交代に伴うロールオーバーの取引が中心となるため、トレンドの出にくい状況になりやすい。しかし、足もとのボラティリティの大きい推移のなかでは、ヘッジ対応の商いによって波乱含みの展開となる可能性を警戒しておきたい。
イランのペゼシュキアン大統領は、イランから攻撃を受けた近隣諸国に謝罪し、イランを攻撃していない国には攻撃を行わないよう指示したと報じられている。一方、トランプ米大統領は、無条件降伏以外は受け入れないと自身のSNSに投稿。攻撃対象としていなかったイラン国内の地域や集団についても、攻撃を検討すると表明したと伝えられている。原油先物の100ドル乗せが視野に入るなかで、関連する報道がトリガーとなる形で先物市場が大きく変動する展開も予想される。
そのほか、米国では2月下旬の英住宅金融会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズの破綻をきっかけに、ファンドが企業に直接融資するプライベートクレジット市場を巡る懸念が高まっていることも重荷になる。今週は2月の米消費者物価指数(CPI)や1月の米個人消費支出(PCEデフレーター)の発表が予定されているため、経済指標の結果を受けた米国市場の影響も受けやすくなる。
日経225先物は前週の調整局面で、上向きで推移する13週線(5万3930円)が支持線として機能している。13週線を支持線としたトレンドが昨年5月以降、続いていることもあり、同水準では自律反発を狙った押し目狙いのロングが入りやすい。また、ショートについても、いったんカバーを誘う可能性はあろう。
そのため、同線が支持線として機能する局面では、オプション権利行使価格の5万4000円から5万7000円のレンジを想定。13週線を明確に割り込んでくる局面では、5万2000円~5万4000円のレンジを意識しておきたい。もっとも、下へのバイアスが強まる局面で75日線や日足の-2σを下回ると、-3σ(5万0840円)が射程に入るほか、年初につけた5万0430円が意識されることでロング解消の動きが一段と強まりそうだ。
なお、翌週の日米首脳会談に向けて、次世代原発やレアアース、ペロブスカイト太陽電池、宇宙・防衛関連といった政策テーマを手掛かりとした見直し買いの動きも意識されよう。関連する銘柄への物色が強まるようだと、ショートを仕掛けにくくさせそうである。
6日の米VIX指数は29.49(5日は23.75)に上昇した。週間(2月27日は19.86)でも上昇している。一時29.93まで切り上げる場面もみられ、昨年10月17日(28.99)以来の水準をつけている。週足の+3σ(29.67)を捉えているため、いったんは修正が入ることも予想されるが、イラン情勢悪化の影響で一段の上昇をみせてくると、昨年4月8日につけた52.33が意識され、リスク回避姿勢が更に強まる可能性がある。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.99倍(5日は14.95倍)に上昇した。週間(2月27日は14.94倍)でも上昇している。前週はインデックスに絡んだ商いが中心となるなかで、2日の東証プライムの騰落銘柄は下落数が8割近くを占め、3日、4日は9割を超える全面安、5日は9割超の全面高商状だった。一方向に大きく振れる状況のためスプレッド狙いの動きは限られ、概ね75日線を支持線とした14.85~15.00倍での推移だった。25日線(14.93倍)を挟んだ-1σ(14.82倍)と+1σ(15.04倍)とのゾーンであり、これを放れてこないとスプレッド狙いの動きは入れにくいだろう。
2月第4週(2月24日-27日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの買い越しであり、買い越し額は1兆8755億円(2月第3週は433億円の売り越し)だった。現物は7910億円の買い越し(同5426億円の買い越し)と8週連続の買い越し。先物は1兆0844億円の買い越し(同5860億円の売り越し)と2週ぶりの買い越しだった。個人は現物と先物の合算で5499億円の売り越しと2週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で9794億円の売り越しとなり、8週連続の売り越しだった。
主要スケジュールでは、9日に1月景気動向指数、2月景気ウォッチャー調査、中国2月消費者物価指、中国2月生産者物価指数、10日に1月全世帯家計調査、中国2月貿易収支、11日に2月国内企業物価、米国2月消費者物価指数、12日に1-3月期法人企業景気予測調査、米国1月貿易収支、米国1月住宅着工件数、13日にメジャーSQ、米国1月個人所得、米国1月個人消費支出などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
03月限 日経225 36483.79 TOPIX 2684.98
04月限 日経225 32737.29 TOPIX 2418.70
05月限 日経225 37572.13 TOPIX 2733.00
06月限 日経225 38172.67 TOPIX 2776.06
07月限 日経225 40004.61 TOPIX 2830.46
08月限 日経225 41368.58 TOPIX 3004.82
09月限 日経225 45016.28 TOPIX 3175.61
10月限 日経225 48779.14 TOPIX 3241.66
11月限 日経225 50323.66 TOPIX 3339.97
12月限 日経225 50536.54 TOPIX 3393.48
01月限 日経225 51525.23 TOPIX 3491.09
02月限 日経225 57045.65 TOPIX 3854.29
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
26/03 03月06日 55280 56120 53950 55730 +590
26/03 03月05日 54730 56640 54630 55140 +890
26/03 03月04日 55680 55720 53600 54250 -1900
26/03 03月03日 57700 57880 56110 56150 -1850
26/03 03月02日 59220 59420 57300 58000 -1100
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
26/03 03月06日 3698.5 3751.0 3635.53717.5 +32.0
26/03 03月05日 3671.0 3778.5 3654.0 3685.5 +47.5
26/03 03月04日 3740.0 3742.0 3589.5 3638.0 -129.5
26/03 03月03日 3877.0 3878.0 3764.5 3767.5 -126.5
26/03 03月02日 3963.5 3969.5 3825.0 3894.0 -60.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日大阪比
03月06日(03月限) 54015 -1715
03月05日(03月限) 54610 -530
03月04日(03月限) 56370 +2120
03月03日(03月限) 55335 -815
03月02日(03月限) 57690 -310
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
02月27日 2708億円 +664億円 3兆8683億円 +3983億円
02月20日 2044億円 -119億円 3兆4700億円 +1303億円
02月13日 2163億円 -677億円 3兆3397億円 +4241億円
02月06日 2840億円 +703億円 2兆9155億円 +5530億円
01月30日 2136億円 -886億円 2兆3624億円 -4848億円
01月23日 3023億円 -16億円 2兆8473億円 -207億円
01月16日 3039億円 +966億円 2兆8680億円 +2444億円
01月09日 2073億円 +653億円 2兆6235億円 -821億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
03月04日 6302万株 +880万株 11億8018万株 -3786万株
03月03日 5422万株 -247万株 12億1804万株 -3639万株
03月02日 5669万株 -93万株 12億5444万株 -1811万株
02月27日 5763万株 +425万株 12億7256万株 +492万株
02月26日 5337万株 +194万株 12億6764万株 +1617万株
02月25日 5142万株 +446万株 12億5146万株 +8512万株
02月24日 4695万株 +124万株 11億6633万株 -1047万株
02月20日 4571万株 -484万株 11億7680万株 +3070万株
02月19日 5055万株 -92万株 11億4610万株 +695万株
02月18日 5148万株 +469万株 11億3914万株 +655万株
02月17日 4678万株 -350万株 11億3258万株 -300万株
02月16日 5029万株 +217万株 11億3559万株 +865万株
02月13日 4812万株 -1352万株 11億2694万株 +4547万株
02月12日 6164万株 +607万株 10億8146万株 -1893万株
02月10日 5556万株 -117万株 11億0040万株 +2061万株
02月09日 5674万株 -819万株 10億7979万株 +2749万株
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