株価指数先物【引け後】 -2σ水準で押し目待ち狙いのロング対応

配信元:株探
投稿:2025/04/08 18:31

大阪6月限
日経225先物 33100 +2140 (+6.91%)
TOPIX先物 2433.5 +166.5 (+7.34%)

 日経225先物(6月限)は前日比2140円高の3万3100円で取引を終了。寄り付きは3万2700円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2225円)を大きく上回る形で買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万2380円まで上げ幅を縮めたが、直近の急落に対する自律反発を狙ったロングが強まり、前場終盤にかけて3万3300円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は戻り待ち狙いのショートにより後場中盤に3万2650円まで伸び悩む場面もあったが、終盤にかけてショートカバーが強まり、3万3000円台を上回って終えた。

 日経225先物は3万3300円まで買われた後は、ボリンジャーバンドの-2σ(3万3120円)近辺での攻防をみせた。ランチタイムで同水準から下に放れる形となり、戻り待ち狙いのショートを誘う動きになったようである。ただし、下へのバイアスは強まらず、終盤にかけての切り返しによって-2σ水準まで上げてきた。ナイトセッションで-2σは3万2730円辺りまで下がってくるため、支持線に変わるようだと-1σが位置する3万4450円が次のターゲットとして意識されよう。

 また、日経225先物はチャート上で、前日の大陰線を概ね埋める形で大陽線を残した。前日の陰線(3万0650円-3万3660円)を完全に埋めてくるようだと、ショートカバーの流れが一段と強まる可能性はありそうだ。グローベックスのNYダウ先物は700ドル、ナスダック100先物は300ポイントあまり上昇して推移している。欧州市場も反発をみせてくると、世界同時株安による混乱もいったんは落ち着いてくることが期待されそうだ。

 引き続き米国の相互関税への各国の対応次第の面はあるが、国内では日米の二国間協議への進展期待からショートを仕掛けづらくさせてくるだろう。日経225先物は引き続きボラティリティの高い状態が続くとみられるが、まずは-2σ水準での押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。

 また、これまで下げがきつかったとはいえ、フジクラ<5803>[東証P]、日本製鋼所<5631>[東証P]、川崎重工業<7012>[東証P]など大型株の一角でストップ高まで買われる銘柄が出てきた。前日の急落分を埋める形であり、自律反発の域は脱していないものの、リバウンドが持続するようだとセンチメントを明るくさせるとともに、相場全体の底入れが意識されてきそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.60倍に低下した。ファーストリテイリング<9983>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を牽引。ただし、東証プライムの値上がり数が1600を超える全面高商状のなか、強さが目立ったメガバンクなど金融セクターがTOPIX型を押し上げる形となった。25日移動平均線(13.58倍)が支持線として機能するようだと、再びNTロングに振れやすくなろう。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万0436枚、ソシエテジェネラル証券が3万0609枚、サスケハナ・ホンコンが9342枚、バークレイズ証券が7882枚、野村証券が5799枚、JPモルガン証券が5409枚、モルガンMUFG証券が5163枚、ゴールドマン証券が4082枚、SBI証券が3342枚、日産証券が2804枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が5万9145枚、ソシエテジェネラル証券が5万4946枚、バークレイズ証券が1万3691枚、モルガンMUFG証券が1万0317枚、ゴールドマン証券が1万0191枚、JPモルガン証券が7972枚、サスケハナ・ホンコンが5933、みずほ証券が4851枚、ビーオブエー証券が4749枚、UBS証券が4115枚だった。





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