【これからの見通し】きょうは米雇用統計、発表後の動きでドル高の流れ定着するのか
【これからの見通し】きょうは米雇用統計、発表後の動きでドル高の流れ定着するのか
本日は注目指標の12月米雇用統計が発表される。市場予想は非農業部門雇用者数が16.5万人増と、前回11月の22.7万人増から鈍化することが見込まれている。しかし、エコノミスト予想のレンジは10万人増から26.8万人増(ブルームバーグ調べ)と幅広い。15-20万人増に収まるようだと、比較的穏当な市場反応が期待されそうだ。
失業率は4.2%と前回並み水準が予想されている。平均時給は前月比+0.3%(前回+0.4%)、前年比+4.0%(前回+4.0%)と予想されている。予想段階では波乱の結果は想定されていない。その他の米経済指標としては、1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も発表される。市場予想は74.0と前回と同水準が見込まれている。
今週はトランプ関税関連の報道でドル相場が神経質な反応をみせたが、ドル高の流れ自体には特段の変化はみられていない。比較的底堅い米労働市場が確認されることで、週末にかけてもドル高の流れが定着しそうだ。
カナダドルにとっては12月カナダ雇用統計が注目材料。雇用者数の変化は2.5万人増と前回の5.05万人増から伸びが鈍化する予想。失業率は6.9%と前回の6.8%から0.1%ポイント上昇する見込み。今週はトルドー加首相の辞任表明などカナダドルにとっては波乱の材料が見られたが、カナダドル自体は比較的堅調な推移を維持している。弱いカナダ雇用統計結果となった時の、カナダドルの底堅さがどの程度となるのかを確認したいところだ。加雇用統計と同時刻には、11月カナダ住宅建設許可も発表される。
このあとの欧州・ロンドン市場では米雇用統計待ちのムードが広がりそうだ。その中で発表される経済指標は、スイス失業率(12月)、トルコ失業率(11月)、トルコ鉱工業生産指数(11月)、ノルウェー消費者物価指数(CPI)(12月)、フランス消費支出(11月)、フランス鉱工業生産指数(11月)、インド鉱工業生産指数(11月)、メキシコ鉱工業生産指数(11月)など。
また、今週のトピックスとしては英国債売り(利回り上昇)とともにポンド安が進行していることが挙げられる。ロンドン朝方からポンドが売られるケースが多く、きょうの動きもチェックしておきたい。今後、英財政赤字拡大などがポンド売りのテーマとして持続性をもつのかどうか、週末調整が入りやすいタイミングでの値動きを確認しておきたい。ドル相場は米雇用統計の影響を受けることから、ポンド自体の強弱は対ユーロでの動向がカギとなるだろう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
本日は注目指標の12月米雇用統計が発表される。市場予想は非農業部門雇用者数が16.5万人増と、前回11月の22.7万人増から鈍化することが見込まれている。しかし、エコノミスト予想のレンジは10万人増から26.8万人増(ブルームバーグ調べ)と幅広い。15-20万人増に収まるようだと、比較的穏当な市場反応が期待されそうだ。
失業率は4.2%と前回並み水準が予想されている。平均時給は前月比+0.3%(前回+0.4%)、前年比+4.0%(前回+4.0%)と予想されている。予想段階では波乱の結果は想定されていない。その他の米経済指標としては、1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も発表される。市場予想は74.0と前回と同水準が見込まれている。
今週はトランプ関税関連の報道でドル相場が神経質な反応をみせたが、ドル高の流れ自体には特段の変化はみられていない。比較的底堅い米労働市場が確認されることで、週末にかけてもドル高の流れが定着しそうだ。
カナダドルにとっては12月カナダ雇用統計が注目材料。雇用者数の変化は2.5万人増と前回の5.05万人増から伸びが鈍化する予想。失業率は6.9%と前回の6.8%から0.1%ポイント上昇する見込み。今週はトルドー加首相の辞任表明などカナダドルにとっては波乱の材料が見られたが、カナダドル自体は比較的堅調な推移を維持している。弱いカナダ雇用統計結果となった時の、カナダドルの底堅さがどの程度となるのかを確認したいところだ。加雇用統計と同時刻には、11月カナダ住宅建設許可も発表される。
このあとの欧州・ロンドン市場では米雇用統計待ちのムードが広がりそうだ。その中で発表される経済指標は、スイス失業率(12月)、トルコ失業率(11月)、トルコ鉱工業生産指数(11月)、ノルウェー消費者物価指数(CPI)(12月)、フランス消費支出(11月)、フランス鉱工業生産指数(11月)、インド鉱工業生産指数(11月)、メキシコ鉱工業生産指数(11月)など。
また、今週のトピックスとしては英国債売り(利回り上昇)とともにポンド安が進行していることが挙げられる。ロンドン朝方からポンドが売られるケースが多く、きょうの動きもチェックしておきたい。今後、英財政赤字拡大などがポンド売りのテーマとして持続性をもつのかどうか、週末調整が入りやすいタイミングでの値動きを確認しておきたい。ドル相場は米雇用統計の影響を受けることから、ポンド自体の強弱は対ユーロでの動向がカギとなるだろう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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