ドル円、152円台前半に伸び悩む 米CPIは利下げ期待を裏付け=NY為替序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/11 23:32
 きょうのNY為替市場、先ほど発表の11月の米消費者物価指数(CPI)を受けて為替市場はドル買いの反応を見せている。FRBが注目しているコア指数は前年比で3カ月連続で3.3%の上昇、前月比では4カ月連続で0.3%の上昇となった。ディスインフレのさらなる進展は見られていないものの、インフレの再浮上も確認されてない。

 市場は来週のFOMCの動向を探っているが、0.25%ポイントの利下げ期待を裏付ける内容と捉えている模様。今回の数字を受けて短期金融市場での利下げ期待に変化はなく、CMEのフェドウォッチでは、利下げの可能性を88%と見積もっている。

 米国債利回りも下げの反応を見せる中、ドル円は152円台前半に伸び悩んでいる。一時152円台後半まで上昇する場面も見られていた。ロンドン時間に、日銀は日本の消費者物価に加速感が見られず、海外経済の不確実性も強まっている中で、追加利上げを急ぐ状況にはないと認識しているとの観測報道が伝わっていた。これを受けて市場はさらに12月の日銀決定会合での利上げ期待を後退させており、1月との見方にさらにシフトしている。

 日銀は、トランプ次期大統領の就任を来年1月に控え、その具体策と世界経済への影響を含めた不確実性は大きく、1月に利上げを先送りした場合でも大きなコストは伴わないとも認識しているという。この報道をきかっけにクロス円も上昇。本日のドル円の200日線は152円ちょうど付近に来ているが、その上での推移は維持している。

 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

11日(水)
現行付近にはなし

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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