◆ 「トランプ・トレード」再燃… - “154円手前”へ
週明けの昨日は、先週末の反動にて東京タイムから円売り戻しが先行する中、欧州タイムにはトランプ大統領の前回政権時代に米通商代表部(USTR)代表を務めて、対中貿易戦争を仕掛けたとされるライトハイザー氏が通商代表部への復帰が打診されたという先週8日付の報道が蒸し返される格好となり、ユーロが主導するドル買いが進行しました。
いわゆる「トランプ・トレード」の再構築となり、米の主要株価指数は連日の最高値更新を見せる中、リスク選好的な円売りも加わったことで、ドル円は154円手前へと上値を伸ばしました。
一方でその後は米株式が“伸び悩み”に転じ、一方で米債券市場休場(退役軍人の日)の関係から“金利面の後押し”はありませんでした。
このため“154.00円”に展開する「ドル売りオーダー」をこなすには至っておらず、その後は利益確定売りに押されて“153円半ば”へ押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ ただ「円買い介入」への警戒感は払拭できない…?
「トランプ・トレード」という期待主導で動いているだけに、“もう一段”に対する思惑は根強いものがあります。
このため「米10年債利回り4.40%乗せ」あるいは「日経平均4万円回復」でもあれば、その“もう一段”が進行する可能性は否めないところです。
ただドル円の上値を押さえる要因の一つに、「円買い介入」への警戒感があります。
すぐに入るとは思わないものの、相次ぐ「三村財務官の円安けん制発言」が“トーンアップ”するようなことでもあれば…?
明日には注目の「米CPI」が控えており、また本日は連休明けとなる「米国勢のマーケット回帰」もあります。
その様相を“見極めたい”との思惑がある以上、“もう一段の上値模索”が基本とは考えるものの、“ストップロスを絡めるには至らない”、場合によっては“再び利益確定売り”を想定しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
155.214(7/30高値)
155.098(+2σ)
上値5:155.000(大台)
上値4:154.704(11/7高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:154.243(ピボット1stレジスタンス)
上値2:154.099(11/7~11/8の76.4%戻し)
上値1:153.953(11/11高値、大台)
前営業日終値:153.720(+1σ)
下値1:153.525(11/8~11/11の23.6%押し)
下値2:153.260(11/8~11/11の38.2%押し)
下値3:153.046(11/8~11/11の50%押し)
下値4:152.998(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値5:152.860(週足・一目均衡表先行スパン上限、11/8~11/11の61.8%押し、ピボット1stサポート)
152.616(11/11安値、11/8~11/11の76.4%押し)
152.238(20日移動平均線)
152.139(11/8安値、ピボット2ndサポート)
152.000(大台)
151.893(10/8~11/7の38.2%押し)
151.740(200日移動平均線)
《10:55》
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